& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

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「マンションリノベーション」                           ~注意したい5つのこと~ 第4回 収納の工夫

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このブログを書き始めてすぐに書いた「マンションリノベーション」の記事。

 

「マンションのリノベーション。注意したい5つのこと!」 ~第1回 脇役にも注意!~ - & BONO インテリアデザイン、あれやこれや

 

 

「マンションリノベーション」 ~注意したい5つのこと~ 第2回 水回り - & BONO インテリアデザイン、あれやこれや

 

 

「マンションリノベーション」 ~注意したい5つのこと~ 第3回 フローリング - & BONO インテリアデザイン、あれやこれや

 

タイトルにしっかり「5つのこと」と銘打っているにかかわらず3回でストップしたままになっていて気になっていました。

 

半年もほっといて今さらですが、再開します。突然の4回目。

「収納の工夫」

 

リノベーションは収納計画を見直すいい機会です。

特に大工さんが入って工事する場合はここぞの位置に棚を作ってもらう絶好のチャンス。

収納、収納といっても収納スペースを作るのには2通りの方法があります。

(1)箱を使って作る収納・・・造作家具、システム収納

  これは引出しや洋服タンスをイメージするとわかりやすいかと思います。

  単体、または連結された箱がベースになっている収納で、これは造作家具屋さんや

  システム収納屋さんが作ります。

  家具のイメージです。

 

(2)狭くても部屋のような場所に作る収納・・押入れ、ウォークインクローゼット等

  これ代表が何と言っても押入れです。押入れは家具屋さんではなく大工仕事の受け

  持ち。ウォークインクローゼットや納戸もこの仲間です。

  何も言わなければせいぜい枕棚程度の棚があるのみで基本何もついていません。

 

リノベーションはこの中の(2)の大工工事で収納を作ってもらうチャンスなのです。

 

仮にリノベーションではなくただ単に部屋に棚一枚付けるためだけ大工さんを頼んだとしたら、その金額にビックリするかもしれません。

棚一枚の費用は大したことなくでも、かかる経費があるからです。

 

その点、リノベーションで大工仕事がある場合は、もちろん材料費はかかりますが、経費が他の大工工事と一緒に計算されるので、割安感がでてきます。

 

1)押入れを大工工事でシステム収納風にしてコストカット

広い押入れは収納の頼もしい味方ですが、奥行が深すぎて使いにくいデメリットがあります。

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それを、考えて作ったのがこの収納。

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用途に分けて2パターンの収納スペースに変身。両開き扉の扉をつけて、大きく開口をとり、一目で見渡せて、出し入れしやすくしました。

 

左側は中段をいれた従来の押し入れ仕様。季節の布団をしまったり、衣装ケースが入るように作りました。

上部には通常の押し入れには無いパイプを一本。布団以外を収納したり、布団の脇の空いたスペースに何か掛けれるようつけました。

 

右側は奥に奥行30cmの可動棚。手前は背の高いものをしまったり、洋服を掛けられるよう同じくパイプを1本。

 

2つとも床は手前の部屋と同じフローリングを段差無で張りました。キャスター付の収納ケースやスーツケースを楽に出し入れできるようにです。

そしてここが大事なポイントでもあります。

床は大工さん、まわりの壁はクロス屋さんの仕上げてもらったので、材料費プラスアルファの料金でできました。

 

そうそう!リノベーションで収納スペースを作るもう一つのメリットは、写真の場合のように棚やパイプをつける位置にきちんと下地を入れてもらえること。

 

新築のマンションでそのような棚をつけようと思っても、つけたい位置に下地がないとネジが効かないので、取り付け不可の場合が多いのです。

 

写真は扉を閉めたところ。扉の高さを規格サイズ内で一番高いサイズにして右手の間仕切り扉と高さを揃えることで、綺麗な収まりとなりました。

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2)ガチャ柱を使ってコストカット

インターホンがついたニッチ部分の棚。

もともとは固定棚が4段。高さを変えられないので、ちょっともったいないスペースです。

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今回のリノベーションではここにガチャ柱をつけて可動棚をつけました。

 

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ガチャ柱とは俗称で、メーカーによって名称が異なりますが、写真のようにステンレスの柱に等間隔に穴があってここに棚受けをつけて棚を乗せます。

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 このガチャ柱のメリットは何と言っても安いこと。

そして大工さんでもつけてくれること。

棚板もオーダーできます。

 

デメリットは、やはり見栄えです。

先ほどようにクローゼットの中で使う場合は全く気になりませんが、この場合のように外に見えてくる場合はやはりあまり恰好はよろしくない!

 

でも今回は予算ありき!

家具屋さんに頼むと10~15万円するところを2~3万円でできるので、良しとしました。

 

 

 

(3)既製品を使ってコストカット

最後に紹介するのは玄関収納。

もともとは置き型の下足入れが一台ポンと置かれていました。

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狭い玄関なので、それではもったいない。上部も使おうということで上に吊戸棚をつけました。

収納量からいれば、上から下までの収納にした方がたくさん入りますが、そうすると圧迫感がでて、ただでさえ狭い玄関がさらに狭くなってしまいます。

そこで吊戸棚。ちょっと中を開けるだけで、ゆとりが感じられる玄関になりました。

 

もう一つ、下の収納の足下をみてください。

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 床から少し上げました。濡れた靴や脱いですぐの靴を下足入れにいれるのは憚れるもの。こうすることで、そういう靴をちょっと寄せて置いておけるので、とても便利です。

 

こういう間を大事にすることも時には必要です。

 

そして、下足入れ自体はパナソニックの規格品。これも家具屋さんで作ると高くなるので、規格品をうまく使って、コストカットを図っています。

 

収納とは関係ありませんが、扉も白く塗装して見違えるような玄関になりました。

 

 

まとめ

リノベーションはただでさえお金がかかります。造作家具の金額までみて予算を組むのがコーディネーターとしてはお勧めですが、そうはいかない場合も多々あります。

 

そんな時は上手に大工工事で収納を作ることで費用をかなり抑えることができます。

もちろん大工さんではできないこと(たとえば引出しをつける)もあるので、全部が全部というわけにはいきませんが、棚関係は大体つけてもらえます。

 

リノベーションは収納計画を見直すいい機会で、予算がないというだけでこの機会を逃さない工夫も必要かと思います。