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& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

「マンションのリノベーション。注意したい5つのこと!」 ~第5回 お金の話~

突然復活した「マンション リノベシリーズ」

しかも最終回の5回目に「お金の話」

「逆だろう!普通は1回目に持ってくるテーマだろう!」と叱られそうですが、

既に最終回。「で、もって何ぼ?」ののりで読んでいただければと思います。

 

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リノベーションのお金の話

リノベーションをするにあたって、「予算に関係なく好きな部屋にしたい!」と言える人は稀で、多くの人が「やりたいことを言って見積もってもらったら、とんでもない金額だった!」なんて話をよく聞きます。

 

家具やカーテン以上に家をリノベーションすることは人生において多い人で数回、通常は2回くらいでしょうか?

それも、年に数回買い物に行けるファッションとは異なり、1回目のリノベから次のリノベまで数年経っている場合がほとんどかと思います。

 

そうなると、前回のリノベの経験があまり生かせず、また一から勉強しなければいけないので、なかなか金額がつかめません。

しかも、工事費は全国共通の定価があるわけではなく(実は目安はありますが、出てきた見積もりが高いのか安いのかすらわからない状態です。

 

ではどうするか?

 

1)まずは相見積をとろう!

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これをやっていない人はいないと思いますが、言うまでもなくマスト。

 

 何故?

安い業者を探すため?

 

いえいえ。もちろん安いに越したことはありませんが、各社の見積もりを見ると、

同じように見積もっている箇所、抜けている箇所がまずわかります。

その業者がキチンとしているかどうかの目安になるのです。

 

なんでもかんでも1式でだす業者は要注意!

「安く丸めてこの金額でやります!」という言葉に騙されないようにしてください。

あとでからゆっくり検討して、見積もり以外の商品を選んだ時、これでは安くできないといっていきなり高くなることがあるからです。

 

また、ラフでもいいので自分の要望を伝えるうちに、お洒落なデザイナーリフォームに強い会社、手堅い工事に定評がある会社、どこがそのリノベに向いているかわかります。

例えば、ちょっとこだわりの輸入のアクセントクロスを使いたい旨話しても、「止めた方がいいです。」と頭ごなしに否定する業者は、それを望む人には向きません。

 

相見積をみることで、業者と話すことによって、どんな工事に強い業者がわかります。

 

それから、同じくそれぞれの業者がどのメーカーに強いかもわかります。

多分最初の見積もりでは、細かく商品を決める前に一般的な商品でリノベーションをしたらいくらになるか出してくるかと思います。

 

その中で、工務店や施工会社の場合、材料を問屋から仕入れてくるわけわけですが、その問屋とのつながり具合によって値引き率のいいメーカーや商品があります。

 

例えば設備一つとっても、TOTO系、LiXCIL系、パナソニック系等々・・・

 

クライアントが初めからメーカーを全て指定する場合は別ですが、通常最初の見積もりは掛け率のいいメーカーの商品を出すことが多いです。

 

2)現場を一緒に行って見積もりを頼もう!

 

住んでいる家をリノベする場合は問題ありませんが、中古を購入してリノベをする場合、図面だけで概算を出す業者もいますが、出てくる金額はあまりにざっくりしすぎます。

 

1社だけの場合はまだしも相見積を取る場合は、何度も何度も現場に足を運ぶのはちょっと面倒くさい感じるかもしれませんが、やはり一緒に現場に行ってください。

そして、どんなところを見るのか、どんなことを話すが聞いてみてください。

 

配管のこと、1社目はチェックに時間がかかっていたけど2社目はすぐ終わったとか、A社はバルコニーまで見ていったがB社は確認したとかしないとか、いろいろなことがわかります。

そして現場で話を聞くうちに、その部屋の状態が素人でもわかってきます。

 

3)あまりにも安い業者は要注意!

リノベーションですと、何社か見積もりをとると意外に似たような金額がでてくることが多く中。飛び抜けて安い会社があります。

それは反対に要注意!工事費に定価はないといいましたが、実は工費には目安になる金額があります。積算する時にはその工賃からあまりかけ離れた金額は通常ださないので、あとは数字の拾い方や材料の金額、職人の腕で前後すると思っていいかと思います。

 

なので、安いには訳がある!その理由に納得がいけばいいですが、「安い!」と飛びつくことだけは避けてください。

 

4)使いたい商品に強い業者を選ぶ

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ではどうやってコストを下げるのか?

1)で施工店や工務店は得意の問屋と取引をしている話をしました。

最初の見積りの後、話を詰めていく段階で具体的な商品選びが始まりますが、

目指しているインテリアや部屋の仕様でどのメーカーの商品を使うか決まってきます。

なので、最初の見積もりをもらう時に、メーカーのカタログも一緒にみて、どんな感じの商品を使いたいか目星をつけておきます。

 

その中で使いたいメーカーに強い問屋とつながっている業者を第一候補に考えて進めます。

 

 

例えば今までの記事でさんざんで紹介したマンションリノベの場合、パナソニックのフローリングと扉の白がとてもよかったので、業者と話をしたところ、パナに強い問屋と取引があったので、そこに決めました。

その中で、トイレや洗面台は他のメーカーにしていたのですが、それらも全てパナソニックの商品にすることで、10万円ほど値引きをしてもらえました。

いつもというわけではありませんが、メーカーをまとめると比較的安くなるようです。

 

また新製品が出るタイミングだと、旧製品が安くなることもあるので、そのあたりも初めに聞いてみてもいいかもしれません。

ただし、商品によっては必要量に足りなくなっていることもあるので、要注意。

 

5)入る業者の数をできるだけ部減らす

前回の記事で書きましたが、係る業者が増えれば増えるほどコストが上がります。

人件費が一番高いからです。

「こだわりのタイルを壁に貼りたい!」となると「タイル屋さん」の番ですし、しっくい壁にしたいとなると「左官屋さん」の登場。ほかにも「シート屋さん」「ミラー屋さん」「サッシ屋さん」などなどいろいろな専門の業者さんがいます。

 

これは4)も含めて自分のこだわりと予算の天秤をかけて考えるところです。

 

特にデザイナーリノベをしたい場合は、そのこだわりによって、コストが上げる場合があるので、じっくり相談して決める必要があります。

 

6)元の間取りを上手に生かして、コストの増加を抑える。

リノベーションするとなると大きく間取りを変えたくなります。

ただいたずらに部屋の位置まで変えるリノベは、コストアップにつながります。

出来るだけ元の間取りを上手に生かして、できるだけ元の壁を生かすとコストを抑えられます。

前回紹介したマンションの例でいうと、各部屋の間仕切り位置は変更していません。

 

ただ扉の高さはどうしても変えたかったので、その部分の壁は撤去して新設。

大幅コストアップになりましたが、そこは譲れないところなのでお願いしました。

収納プランを含め、残す壁、壊す壁の判断が大事です。

 

7)なるべく規格サイズを使う

各メーカー毎に例えば扉だとか、キッチンなどの設備には規格のサイズがいくつかあります。

もちろんオーダーもできるので、ピッタリにしなければいけないところはオーダーしますが、それ以外は大工工事で調整して規格サイズを使うとコストが下がります。

この写真でいうと、本当は扉を天井まで上げ、扉幅をもう少し広くして開口を広げたかったのでが、30万円ほど上がるので断念しました。

しかしここにもこだわりが・・・

今回のクライアントさんは床にレールをつけないことを優先。

何をとって何を諦めるか! 予算さえあれば悩むことないのですが、現実は厳しい!

 

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8)工事の途中での工事費の増減をどうするか?

新築と異なり、リノベーションの場合は開けてビックリということがままあります。

 

一応現場をみた上での工事スタートですが、解体自体が契約後の工事なので、

その時どうするかも決めておいた方がいいかと思います。

全額クライアントが負担するのか?それとも、最初の契約時に追加料金無の契約をするのか?等々契約時に決めて文章にしておくことを勧めます。

 

 

【まとめ】

リノベーションの金額は私たちプロわかりにくいことが多々あり、上記が全て正しいとは限りません。

最終的には、請け負う工事店との信頼関係が大事という実に抽象的なアドバイスになってしまいます。

ただ一つ言えることは、全お任せでではなく、自分たちの要望をしっかり伝える努力と見積もりを読む努力がクライアント側にも必要かと思います。

また、疑問点は決してあやふやにせず納得がいくまで聞くこと。それに対してキチンと対応してくれる業者を選ぶこと。

そのうえで任すところはお任せして、工事を進めてもらう・・予算を生かせるリノベの道は大変ですが、完成した時の喜びはまたひとしお。

その喜びを多くの人に味わってほしいと思います。