スペイン「バルセロナ」。
建築好きでなくてもTVや雑誌などで一度は目にしたことのある建築「サグラダ・ファミリア教会」で有名な都市。また、その設計を手掛けた「ガウディ」や画家の「ダリ」や「ピカソ」が住んだことのある都市としても有名です。
サッカーファンには「FCバルセロナ」の街と言った方が早いかもしれません。
バルセロナの歴史は古く、その起源は紀元前にさかのぼると言われています。
スペイン第2の都市ですが、実際スペインの中でもカタルーニャ地方中心都市で、マドリッド等他のスペインの都市とは異なる文化・言語を元々持っている都市です。
ホテルもその古い歴史をは背景にしたクラシカルなインテリアのホテルも多いのですが、デザインの街バルセロナにふさわしく、モダンなデザインのホテルも数多くあります。
私が滞在したホテルもそんな新しいホテルの一つでした。
今回はそんなバルセロナのホテルを紹介しようと思います。
シンプルでモダンなミニマム空間
部屋に入って驚いたのは、そのシンプルさ!
ヨーロッパのホテルは建物自体が古いところが多いせいか、コンサバでオーソドックスなインテリアが多い印象があります。
そんな中で今回のバルセロナのホテルは、日本の別荘地にあるようなナチュラルモダンなインテリアでまとめられた、実にシンプルな部屋でした。
写真の通り、ナチュラル色のフローリングの床、家具がメインカラー。
ここでサラッと「床がフローリング」と書きましたが、いわゆる都市型でのホテルでは階下への音の問題からフローリングの床はあまり見かけません。
写真を見てわかるように、ベッドの足下にはラグが敷かれていますが、玄関から全てフローリングがまわっています。
そのため、印象としては本当にコテージに来たような錯覚にとらわれました。
ベッドの正面には白鏡面の壁。この壁にTVが埋め込まれています。
部屋のナチュラル色の床や家具什器類に対して、この真っ白い鏡面の壁面収納を合わせることで、とても都会的な印象のナチュラルモダンな空間となる中、ラグと下の写真右手上の下がり天井の側面の色にこげ茶を合わせることで、全体がピリッと締まって見える!
実に計算されつくしたカラー使いです。
カラーから変わって、間取りの話ですが、この壁が実に多才。
まず間仕切りとして・・・
この壁が洗面・浴室との間仕切りになっていて、TVの後ろにバスタブがあります。
右の茶色い天井の下にトイレがあります。
つまり、天井までの壁ではなく、この収納クロゼットを兼ね備えた壁が間仕切りとなっているのです。
またこの間仕切りは収納にもなっています。
クローゼットの中も必要最低限ながら機能的に作られています。
丈の長い衣服を掛けるハンガーは出し入れしやすいように棒付のハンガー。右側の箱のハンガーもシャツ用、ボトムス用と考えてセレクトされています。
浴室の奥のトイレ。
トイレは天井まで壁があり、キチンと個室になっています。
ホテルのトイレとは思えないほどのスペース感にビックリ!
ここも同じくフローリングと真白い設備機器で清潔感あふれています。
ここまで来てお気づきの方もいらっしゃると思いますが、このホテルのもう一つ凄いところは、間接照明の上手さです。
上記のトイレの照明は床を照らす間接照明と奥の壁からもれる間接照明。
決して暗すぎず、逆に明るすぎることもなく、心地よい明るさでした。
初めの写真に戻ると、ベッドヘッド上の間接照明とTVが埋め込んである壁面間仕切りの床を照らす間接照明が部屋のメイン照明ということがわかります。
ベッド脇には読書用の小さなブラケット照明とこれまたシンプルな箱型のスタンド。
実によく考えられているなと感心しました。
窓の外は屋上庭園のグリーン。部屋から外には出られませんし、決して美しいとは言い難いのですが、ルーバー越しに見えるグリーンは部屋の借景として目に優しいアクセントの効果をだしていました。
場所はこれまたガウディの建築で有名な「カサ・ミラ」の近く。わたしは残念ながらいけませんでしたが、屋上テラスから「カサ・ミラ」がすぐ見えるとのこと。
残念でした。
交通の便もよく、ショッピングにも便利な場所。
下のレストランも美味しかったので、バルセロナを訪れることがあったら是非覗いてみてください。
Hotel 5 estrellas, hotel de lujo Barcelona | OMM Hotel & Spa Barcelona