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& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

東京ステーションホテル 古き良きを越え、見事な変身をとげたホテル

東京駅に直結した歴史あるホテル「東京ステーションホテル」が、東京駅丸の内駅舎の改装と同時にリノベーション開業して今月でまる1年。(思いっきり訂正。まる3年でした。どんな勘違いです。ごめんなさい。)

 

古いホテルをリノベーションして新しくオープンする例がここのところ急増していますが、このステーションホテルはそれを見事にやり遂げたいい例かと思います。

ホテルのHPにその国家的プロジェクトに匹敵する文化財にあたる駅舎とホテルのリノベーションの特別ページがあり、そこにこのプロジェクトにか携わった人々の想いが載っています。

 

東京ステーションホテルプロジェクト|THE TOKYO STATION HOTEL PROJECT

 

 

今日はそんなステーションホテルの一場面を紹介します。

 

何といってもまずはロビー。

ステーションホテルが大正4年にヨーロッパスタイルのホテルとして開業した歴史があります。
そのスタイルを従順に守りつつ、新しいスタイルのクラシックスタイルに生まれ変わっていました。

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 それほど広いとはいえないロビーですが、レセプション部分が吹き抜けになっていて、とても明るく雰囲気です。

全体を囲む白いクラシカルなパネルに対してレセプション正面はゴールドの楕円でデザインされた印象的なパネルがデザインされています。

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 置いてあるソファやハイバックチェアの張地やクッションもとても素材のいいものを使用していて、イギリスのホテルの雰囲気がします。

 

追記  後で聞いたら、やはりイギリスのデザイナーがインテリアを担当したそうです。しかも家具は全てイギリス製。納得。

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 クラシックスタイルは本当に難しく、一歩間違えると悪趣味に見えてしまいがち。また、周りを囲むパネルが木色だと重くなってしまいます。そこを絶妙なバランスで、上品なアイボリー塗装で実に上品に仕上げていて、思わず唸ってしまいました。

 

 

こちらがエレベーターホール。

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続いてエレベーター内部。面取りのミラー貼りですが、ギラギラした嫌な印象がないのは、木のフレームでしっかりデザインされているからでしょうか?

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圧巻はこの客室への廊下。

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とにかく長い!係の人の話によると、ステーションホテルは高さが4階建てと制限されているかわりに、横に伸びて客室を確保しているとのこと。

端から端まで300m以上あるそうです。

途中エレベーターの位置が分からなくならないようエレベーターのある箇所のランプ色を変えています。

廊下途中がかすかにグリーンなのが、わかりますか?

 

また、廊下に壁には東京駅の歴史を物語る写真や絵などがギャラリーのようにずっとかけられており、眺めながら歩くととても楽しい廊下です。

わたしが思わず目をとめたのはこちらのポスター。

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「シベリア経由  一枚ノ切符デヨーロッパへ・・・日数約十四日」

停車駅をみると、「下関」までは鉄道省。そしてこのままこの切符で「釜山」「満州里」「イルツーク」「モスコー」・・・そして終点「パリー」。

 

「どちらまで?」「パリーへ」それを搭乗券ではなく鉄道切符で行ったかと思うと、想像するだけで楽しくなってきます。

 

そして、ここが東京駅丸の内中央ホールを眺められるコーナー。廊下の中央あたりにありました。

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ここからの眺めがこちら。

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もちろん天井は駅を通る人、誰でも見上げれば見ることができますが、下を見下ろすして、フロアのデザインを眺めるのはここだけの楽しみかもしれません。

 

今回のお部屋は、スーペリアツイン。

部屋のインテリアも色使いが上品で、「可愛い!」の一歩手前で抑えてあり、こちらもイギリスのホテルの部屋を想いだだせてくれるインテリアでした。

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「東京ステーションホテル」古い伝統は感じられますが、次の世代に向けての全く新しいホテルに生まれれ変わった見事なリノベーション。

来月11月2日で開業100周年とのこと。

次の100年に向けて既に出発進行中でした。

 

www.tokyostationhotel.jp