& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

今右衛門×柿右衛門展に感銘を受けた話

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昨年末から日本橋三越で行われている「有田焼創業400年記念 今右衛門×柿右衛門展」に行ってきました。

 

そう、タイトルにあるとおり佐賀県の有田で日本初の磁器が焼かれるようになって今年で400年だそうです。

そしてその記念として、有田焼を代表する2人の人間国宝十三代今右衛門と十四代柿右衛門両雄の作品が一度に見られる展覧会が開催されています。

 

今右衛門、柿右衛門といえば陶器に関心のない人でも知っている有名な窯で、わたしも「知ってる知ってる!」。でも正直陶器は好きだけど、有田焼の作品展に行くのは初めてでした。それも招待券いただいたのをいいことに軽い気持ちでのこのこ出かけていきました。

 

そして・・

ガ~ン!

私は何も知らなかったということを思い知らされました。

やはり本物を見なきゃだめです。本物の力は凄い。

以前もたまたま通りかかって行った「楽焼」の展覧会や、以前このブログでも紹介した「ルーシー・リー展」も行って初めて本物にふれ、大好きになりました。

絵画もそうですが、陶器も実際に見てその大きさ、質感をみないと良さがわかりません。多分招待券をもらわなければ行っていなかったこの展覧会。わたしに「有田焼」の奥深さを教えてくれました。

 

普段私たちがみている陶器は実際に使う食器サイズ。大きくても大皿。

でも、今回展示された陶器のほとんどが、芸術として観賞用の陶器。だから大きいし、絵付けもそれに合わせて大胆。

その迫力にまずショックを受け、芸術としてその図柄の素晴らしさに驚くばかり!

 

是非会場の写真で紹介したかったけど、残念ながら展覧会は撮影禁止。生の迫力、臨場感を伝えられないのはつらい。

しょうがないので、購入した図録の写真を掲載するけど、これでは大きさがわからない。でも、ないよりましということで、今回は十三代今右衛門の紹介。

 

まずはこの作品。

北欧モダンかというようなこの図柄にビックリ!?

これは十三代襲名前の作品だそうで、直径39.5cm高さ43.2cmの大作です。

これ欲しい!

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次は襲名後、初めて自分自身の作品として自信を持つきっかけとなった作品。

これも直径42cmの大作です。

円形の皿に添わせるでもなく、添わせないでもない加減で円弧を描く花の構図が素晴らしい。この大胆な構図が十三代の大きな特徴かもしれません。

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次に十三代今右衛門を代表する作品「色絵薄墨露草文大鉢」

直径36.7cm高さ21.4cmの大きな鉢は、薄墨を噴霧してバックに色を付ける十三代今右衛門のオリジナルの技法で作られ、とにかく色が綺麗で、これまたとてもモダンな印象。

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次は珠樹文という草花の柄の「色絵薄墨珠樹文蓋付瓶」

この珠樹文について写真にあるとおり「東洋にも西洋にも、どこにもないわたしの世界だけの草花なんです。」という言葉が印象的。何万枚、いや何百万枚ものデッサンをして昇華させて描かれた文様は今右衛門さんが入り込んでいるかのよう・・・

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今右衛門窯は江戸時代の鍋島藩の色鍋島の伝統を受け継ぐ窯元。その伝統を受け継ぎながらもその中に独自の世界を大胆に展開していった十三代今右衛門の作品は驚くほど現代的で古典的。その二つのせめぎ合いの中に自分の作風を確立していったところに凄さを感じました。

 

次回は引き続き柿右衛門の紹介をします。