前回の「マネーデザイン」の続き・・・
大きな経営学としての「マネーデザイン」を考える前の地道な作業の一つが確定申告。
会社組織にすればイヤでもややこしくなって経理をアウトソーイングしなければいけなくなるけれど、個人事業主は自分でもできる。
逆にわたしは自分でやった方がいいと思っている。税理士さんに頼むのはお金がかかるからという後ろ向きの理由ではなく、簡単な個人事業主の時にこそ自分でやって、お金の流れをつかんでおいた方がいいと思うから・・・
サッカーだっていきなり監督になれるわけではない。選手として動いてサッカーとは、はたまたチームプレーとは何ぞやを知ったうえで監督になるではないか?
まずは自分の仕事にかかわるお金の動きを知っておいて損はない!
Bu~~~~t!
いざやろうとするとこれが大変。訳がわからない言葉がいっぱいならんでいる。
そこでわたしが受けたのが、 「フリーランスのためのストレスを減らす経理講座~freeeを使って行う方法~」。
正直前回あんなにカッコいいこと書いたものの数字はストレス。
そこんとこ楽になれば間違いなく「ストレスフリー」になる。
「フリーランスのためのストレスを減らす経理講座~freeeを使って行う方法~」。
では早速、講師の紹介から。
この講座の主催者であり講師を務めた守屋さんは20代で会計士、税理士の資格をとった凄い人。(30歳になったばかりだそうです。)
とにかく若い!でも若いからこそPCにも精通していて、会計ソフトがクラウドへ変化してしている今の時代、とても頼れる税理士さんです。
特にフリーランスで仕事をしている人の経理にも詳しい。
講義の内容をまとめると・・・
1)起業と税金の基礎知識
まずは起業にともなう開業届、青色申告届など基本中の基本の話。
青色申告のメリットにふれ、個人事業主となるからには、青色申告の65万円控除を
受ける選択をしなければ意味がないことがよくわかった。
このあたりことは本を読めば書いてあるけど、守屋さんが大事な要点だけかいつまんで説明してくれたので、幹となる大事なポイントがつかめた気がする。
2)確定申告って何?
簡単にいうと税金の申告。それはみんな知ってると思うけど、「でも利益がない時でも必要?」等の疑問や確定信申告をするメリットを説明してもらって納得。
赤字の繰り越し・・・ない方がいいけど、とにかくやった方がいいのね!
3)確定申告までの(辛く長い)道のり
( )内は私が勝手にいれた言葉。
守屋さん曰く、本当に大変なのは日々の記帳。これさえできれば、今はPCに金額を入れるだけで簡単に確定申告届はできあがるので、何も大変なことはないそうだ。
そのあたり、私が毎年痛感していることだからよくわかる。
そう!何が大変って帳簿が大変。
4)ではどうやってその負担を減らす?
そのポイントをいくつか教えてくれる中でわたしに大事と思ったのはコレ!
「日常の行動と経理作業をリンクさせて習慣化」
だよね!サッカー選手がリフティングをするように、野球選手がバッティング練習するように、バレリーナが毎日柔軟するように、必要なものは必要なのよね。
これについては、死ぬまでにはできるようになりたい私。
5)経理って?
これまた実に簡潔に本当に本当に大事なことだけを説明。
「決算書」「収益とは?」「費用とは?」など基本中の基本だけど、わたしは意外に仕組みがわかっていなかったことが判明。聞いてよかった!
6)ここで登場・・・会計ソフト「freee」
守屋さん曰く、経理が全くわからない人間には会計ソフト「freee」がいいとのこと。
「弥生」や「勘定奉行」は聞いたことあるけど、「freee」は初めて聞く名前だった。
このfreeeは個人事業主には使いやすいソフトで、経理がわからなくても簡単に入力できるそう。
逆に経理がわかる人には使いにくいかも・・・という見解が面白かった。
なるほどね!
7)パソコンに入力
実際にfreeeにデモ入力をしてみる。実際に自宅で使えばいろいろ疑問点もでてくるかもしてないが、確かに簡単。
随所随所で質問タイムもあり、あっという間に時間が過ぎた。
というわけで、この講座を受けての感想。
1)経理はきちんとその構造がわかればむずかしくない
2)1月1日から次の確定申告に向けてPCに入力さえしておけば、余裕のよっちゃん
3)わからない時は管轄の税務署の「税の無料相談」へ行こう
私自身、わからないくせに「弥生」を使っていたが、ソフトを売るという仕事でかつ個人事業主という性質上、使いにくいことの方が多い。
freeeはその点、個人事業主も視野にいれて作られているので、デモ入力した感触では使いやすそう。一度試してみる価値はあるかも・・・
というわけで、人生初の経理講座。今まで何となくやってきたことを体系だててやれそうで、ようやく森が見えた感じ。
以前このブログの初めの記事で村上隆さんの「芸術起業論」の書評を書いたけど、アーティスト、デザイナーももっとお金の流れの勉強をした方がいいというのがわたしの持論。
清貧の芸術家がいいなんてこれっぽちの思わない。
自分の作品の価値に対しての対価をきちんともらう。
そのための第一歩は地味だけど、意識は「マネーデザイン」。
わたし頑張るよ!
守屋さんのHPはこちら
守屋冬樹税理士事務所 | 税理士・公認会計士 守屋冬樹が困った状況から抜け出すための一歩をともに目指します。
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