先日、ビール品評会があるということで横浜の大桟橋へ行ってきました。
その名前はよく知っていたし、すぐ近くまで行くこともありましたが、ビールフェスタの行われた「大桟橋ホール」が入っている「大桟橋国際客船ターミナル」に行くのは初めてでした。
行ってビックリ!
本当に不覚でした。あんな素晴らしい建築の建物だったとは・・・
「大桟橋国際客船ターミナル」は実際、「飛鳥Ⅱ」、「ダイヤモンド・プリンセス」などの大型客船が2隻同時に着岸できる本格的なターミナルだそうで、竣工は2002年。
山下公園と横浜赤レンガ倉庫にはさまれた海岸に作られた埠頭。
埠頭に向かって歩くとだんだん見えてきます。
最後の歩道を渡ると、そこから歩行者が歩くのはなだらかに上っていく木のデッキ。
奥のターミナルの建物に吸い込まれるように続きます。
建物の扉を開けるとそこは柱のない思ってもいない大空間。
「オ、オ、オッ~~~~!」
想像を超えています。
と、ここで先に「大桟橋国際客船ターミナル」について調べたことを書くと・・・
設計は、国際コンペで選ばれたイギリス在住の建築家、アレハンドロ・ザエラ・ポロとファッシド・ムサヴィ両氏。
赤レンガ倉庫、山下公園にはさまれたこのターミナルは、その周りの景観を妨げないように考えられた設計で、周りの海にもなじむデザインであるということは、行けばすぐわかります。
先ほどの外観からはわかりませんが、建物は2階建てになっていて、1階が駐車場、2階が客船ターミナルとイベントホール、そして屋上が送迎デッキと広場、庭になっています。
入口入ってすぐがターミナル。
「入国管理局」「税関」・・・また、売店。土産物屋・・・などの文字が見えます。
しかし広い!大型客船でいっぺんにたくさんのお客様がきてもこれなら、大丈夫。
また、ぱくっとクジラに飲み込まれた印象なのか、ここは通称「くじらのおなか」と呼ばれています。
いいネーミングだわ!
ここには、「函館商船」にあった帆船の模型もあります。
さて先ほどのフロアガイドをみてわかるとおり、ここは奥へ奥へ・・・奥が深い深い。
その奥のフロアへ行くときに通る通路がコレ!
この曲線、うねり、壁と天井の一体感・・・異次元空間へのいざないが素晴らしい。
写真はホールから通路を撮っていますが、入口からみると通路をくだったところにホールがあります。
こちらがホール。
正面がガラス張りで、奥に海が見える設計。
自分の写真ではわかりにくいので、HPから写真をお借りしました。
ここも壁が斜め、ホール全体が筒をつぶしたような作りです。
誰もいなかったのでトイレも撮ってきました。
ここも壁が斜めで、シンプルなステンレスシンクが近未来的で面白い!
屋上は腐食しないイペ材のデッキが広がり、船の甲板のよう。
階段の広がりが船の形で考えられています。
芝生もあるけど、冬なので今は枯れていて残念。
景色は最高!
反対側はベイブリッジ!
晴れていたら、もっとテンションあがっただろうなあ!
ビアフェステバルが楽しくかったので、おまけでこんな夜景も見れました。
今日の結論
イベントで訪れたイベントホールでこんなに楽しい気持ちなれたのは珍しい。
建物のコンセプトがしっかりしていて、且つ周りの景観にも配慮した設計の素晴らしさ。
機能と造形の折り合いが本当に難しいとは思うけど、建築とはただの器でもないし、設計家の作品として主張すればいいわけではない。
いろいろ問題になっている国立競技場のことをふと思い出してしまった。
イベントにいって大きなおまけをもらった気分。
あっ!肝心のビールフェスティバルのことは何もふれてないことに今、気づいた。
これもすっごくいいフェスティバルでした。
今度は気候のいい時に遊びに行こう!
船にも乗りたいなあ!