& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

ふたつの美術展で写真撮影許可について考えた

あまりに仕事でショックなことがあったので、家に帰って泣くか気持ちをこじ開けるか考えたあげく、仕事をほって六本木ヒルズに向かう。

 

理由はないけど、突然閃いて、 「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」と「村上隆の五百羅漢図展」ダブルで行ってきた。

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結果、「村上隆」にノックアウト!

凄い!凄い!凄い!

あんまりよすぎて、簡単に書けないので、明日にまわして、今日感じたもう一つのことを書いちゃおう。

 

今日の話は、この二つの展覧会の写真撮影許可の違い目の当たりにして考えた、美術展での写真撮影のこと。

 

フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」は撮影禁止。

村上隆の五百羅漢図展」は写真全然OK。むしろSNSでどんどん流してね!とある。

 

 この二つの展覧会の写真への対応の違いへの疑問というより、改めて、「何故日本の展覧会や美術展はほとんどが写真禁止なんだろう?」という疑問がふつふつとわいてきた。

 

そうやって調べてみると同じような疑問を持っている人、結構いるんですね。

いろんな見解や意見がネット上にあった。

何故日本の美術館は写真撮影が禁止なのでしょうか? ルーブル美… - 人力検索はてな

 日本の美術館が外国と比べてダメすぎる5つの理由 - NAVER まとめ

 

それらを参考に自分の意見をまとめると、

1)著作権の問題。特に今回のフェルメール・レンブラントの絵画のように、他の美術館から借りた作品はダメななようだ。

 

2)立ち止まって撮影すると、混雑を引き起こすから・・・立ち止まることすら許されない印象派展やモネ展など日本で人気の展覧会の場合はこの理由なのかな?

 

3)フラッシュが作品を傷める? 撮影はOだけど、フラッシュはNGというのは海外の美術館でもあるのでこの件は、長年疑問だった。

これについては、この記事が回答を教えてくれていた。

フラッシュ撮影ってホントに芸術作品をダメにするの? 素朴な疑問を検証 : ギズモード・ジャパン

 

4)作品を載せたパンフレットが売れなくなるから・・・

写真撮っても解説はないから、欲しい時は買うけどね。

 

5)長年の慣習だから・・・

 

つまり・・・「写真撮影を許可するとその美術展の管理が大変になる」と言ってる気がする。

 

 と、ここで改めて考えてみて気づいたことが一つ。

 

「海外では写真OKの美術館が結構ある!」

でも、わたしったら、それら撮ってもいいところでも、悪いことをしているんじゃないかと、後ろめたさを感じながらカメラ向けていた。

そんなこんなで、日本で美術展や展覧会に行っても「当然、ダメだろう!」と思いこみ、聞いてみるという行為もせず、写真を撮ろうともしなかったわたし。

 

会の主催者だけでなく、鑑賞する側も 「写真撮影はいけない。美術展とはそういうものだ!」という思い込みもあるんじゃないかな?っていう気がしてきた。

 

 

そう思うと、今日の村上隆展は今後の美術展の新しい形だとしみじみ考えさせられた。

だってSNS大歓迎って書いてあるんだもん!

撮影可のところが増えてきているけど、そこまで大々的に公言しているのは少ないんじゃないかな?

 

今日のわたしは感動のあまり、撮っては見て、見ては撮ってを繰り返した。

そうするうちにカメラの画面を通してみる作品と裸眼で見る作品の感じ方の違いを楽しめるようになってきた。

自分の眼でみる良さは色彩、作品全体の大きさ、場の空気感とは異なり、カメラ越しに見るとより作品のディテールに眼がいき、結果深く見る。しかも大きい作品はiphoneでは画面に収まりきらない。そうなると、「自分が気になったところを撮りたい」=「自分がこの作品のどこに惹かれるのか意識する」なんてことが起こった。

 

今後このように、それが許される状況であれば、「撮影OK! SNSで撮った写真をシェアしてね!」っていう展覧会が増えていくと思う。

 

 そんな中、気になったこと気になった一点。

「カメラのシャッター音。」

会場に、カシャカシャいろんところからシャッター音が響く。今日はそれほど混んでいなかったので、気になることはなかったが、この人数が増えると気が散る人がでてくるんじゃないか?

自分は散々取りまくった後、そんなことを思った。

 

今回のわたしのようにカメラを持ちあわせていなくても、簡単にスマホで写真が撮れる時代。そしてSNSがここまで普及してきた昨今。

美術館や展覧会でも、新しい時代の新しい写真のマナーを考える時期がきたのでは?と思った日だった。