さあ頑張って、今日は現在、六本木ヒルズの森美術館で開催されている「村上隆の五百羅漢図展」のついて書こうと思う。
まず「村上隆の五百羅漢図展」が国内で開催されるのはなんと14年ぶりとのこと。
官能的なフィギアやポップアートの旗手としてだけ村上さんのことを考えがちだが、実は芸大の日本画科出身であるところが面白い。村上さんが見せる新しい日本のアートは思ったよりずっとずっと奥が深く、ちっとやそっとでは語れない。
ましてや、その圧倒的なエネルギーに押しつぶされそうになったわたしのような素人が語ることは恐れ多い話なので、まずはその作品を事実として何回かにわけて、写真で紹介したいと思う。
早速、長いエスカレーターを上って入口につくなり、こちらのお方がお出迎え!
これが、これが・・・
今までみたアンドロイドとかの域を超えて、完全に人間そのもの。
手や足もさわったら、暖かいんじゃない?ってくらいのリアル感。
この本人像は般若信教(?)らしきお経を唱えていて、これまたリアル。
この時点で期待がふくらむ!!!
広い会場は今回のメイン作品である「五百羅漢図」を中心に、いくつかのテーマに分かれている。
まず最初がこちら!「円相」シリーズ。
右端の奥から始まって左へと続くこの作品群は、村上さんの「アートって何?」という問いかけを感じる作品たち。
始まりの奥の絵はこちら・・・「円相:時空を捻じ曲げ、隣にいる」
個体として存在する村上さんが宇宙の中で宇宙を制しているようにみえる。
それが段々個が崩れていき、最後は宇宙と一体していく・・・
「円相:ポワンカレ予想」
自分は自分だけで存在するのではなく、宇宙のひとかけらか・・・
このコーナーには村上さんの今までの作品で登場したパーツのダイジェスト版のような作品「宇宙の深層部の森に蠢く生命の図」。
面白かったのはこの中の「727:∞」のネーミング。
新幹線から眺めた化粧品会社の看板から取ったとか・・・作品と関連性がないそのネーミング! そうだったのか!
ここで登場「 宇宙の産声」
続いてこちらも3作。
「南無八幡大菩薩」
「真っ白シロスケ」
「君は空洞、 僕も空洞」
3部作の白い背景をアップすると、「おおおお~~~~」
ちなみに 最初作品の円は「円相」といって今回の作品展で数多くみらるが、Wikipediaで調べると・・・
「円相(えんそう)は、禅における書画のひとつで、図形の丸(円形)を一筆で描いたもの。「 一円相(いちえんそう)」「円相図(えんそうず)」などとも呼ばれる。 悟りや真理、仏性、宇宙全体などを円形で象徴的に表現したものとされるが、その解釈は見る人に任される。」
だって・・・
悟りの世界だね!
その横には瓢箪・・・「無限 ∞」のようだ!
お馴染みの達磨さんもここに・・・
今日はここまで!
このパートで、村上さんの今までの作品から日本アートへ流れは決して偶然ではなく、彼の宇宙観の中にある日本のルーツにあるんだなと改めて認識。
次へ続くよ!