もう数年前の話でここに書くのもどうかと思ったが、いまだに忘れられない素敵なホテルだったので、やっぱり紹介したいと思います。
それは、「ブルガリホテル ミラノ」。
ミラノサローネの期間中ただでさえ高い宿泊料が、昨年のミラノ万博ではさらに価格が高騰して、私たちには高値の花となってしまいましたが、数年前は私たちは何とか背伸びしたら宿泊できるギリギリのところで頑張って泊まってきました。
結果、やっぱりよかった!
具体的に何が良かったかというと、一番は表題に書いた通り、ミラノの中心部にあるとは思えない緑豊かな環境。
本当に緑が綺麗なホテルとして印象に残っています。
残念ながら、ホテルのエントランスやロビーの写真は人がたくさん写っているので、ホテルのHPの写真を拝借しての紹介です。
まずは門を通り抜けて、レセプションに到着。
この前庭からして、「ここはどこ?」といった風情だたよう雰囲気です。
(写真は「ブルガリホテル ミラノ」HPより)
この中にレセプションがあります。
(写真は「ブルガリホテル ミラノ」HPより)
奥のガラスの扉のあたりのレセプションを抜けるとあらわれるロビー。
グリーンと鉢のバランスた花の活け方がとても参考になったことを覚えています。
(写真は「ブルガリホテル ミラノ」HPより)
暖炉スペースもシックでした。
(写真は「ブルガリホテル ミラノ」HPより)
そして、こちらがガーデン。チェックインを待っている間もここでウェルカムドリンクを飲んで待っていたのですが、奥の一見無造作な木々と手前の綺麗に手入れがなされた芝生とちょっと人工的に刈られたグリーンの対比が印象的でした。日本では見られないガーデンデザインです。
(写真は「ブルガリホテル ミラノ」HPより)
ミラノサローネの期間中はこの庭でパーティが催されます。私たちが行った時もこのように準備中でした。
そのあと、交渉して友人と二人でパーティに出席したのも思い出です。
(ここから、 いきなり写真が素人になりますよ~)
さて、肝心のお部屋はこちら・・・
ベージュと黒をメインカラーにした、さすがにアントニオ・チッテリオデザイン監修だけあって、隅々まで計算されつくしたシックで安らぎ感のあるインテリアです。
もちろんスーペリアですが、二人で十分な広さでした。
入ってまず目につくのが、フローリングの床にシンプルな黒のファブリックのベッドヘッドとB&Bのラウンジチェア。
そして、ベッドの頭の上に大きなペンダント。これは斬新でした。もちろん、下にカバーがついているので、まぶしくはありません。
またたっぷり床までのカーテンも実にシンプルに見えますが、さりげなくツートンになっているとともに、生地の質感が贅沢なカーテンです。
バスルームにも部屋と同じカーテン。こういうところが贅沢なお部屋です。
またバスタブ自体は広くありませんが、黒と白のコントラストと楕円形のシェイプ、極めつけはタオルの置き方とその下のグリーンの花。どこまでも計算がいき届いています。
TVの角に配置されたバーコーナーは扉を開けて使うタイプで、閉まっている時は、いたってシンプルです。
最後がクローゼット。棚に照明が仕込んであるのが見えますか?
どこちらも必要最低限のものがコンパクトに納まっていました。
以前もブログで書きましたが、まだブログのブの字も書いていない頃の写真なので、アップしていてホテルの良さを十分に伝えきれないのが残念です。
写真がいま一つな分補足すると、本当の贅沢ってこんなものなんだということを教えてくれるホテルです。
ロビーやレストラン、部屋、庭にいたるまで、一つ一つ考えられて選び抜かれた調度品の数々。ギラギラしたわかりやすい高級品とは異なり、一見するとだたの黒い花器であったり、ガラスの瓶であったりしますが、よく見ると・・・いいものばかり。
自分もそんな本物を見極められるデザイナーになりたいとシミジミ思った滞在でした。
できればミラノサローネの期間を避けて、ゆっくりもう一度宿泊したい。
改めて、そう思いました。