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& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

「一〇三歳になってわかったこと」 を読んで、ガツンときた話

 

久しぶりの本の紹介。

 

2015年のベストセラー本なので読んだ方も多いかと思いますが、今日紹介するのはこちら・・・

篠田桃紅著「一〇三歳になってわかったこと」

 

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本を紹介するにあたって、まずは篠田さんってどんな人かな?いうと・・・

 

この本の著者の篠田桃紅さんは100歳を超えた今も現役で活躍していらっしゃる美術家。その作品は世界中で評価され、グッゲンハイム美術館や大英博物館にも作品が収蔵されています。

 

女学校をでると結婚するのが当たり前だった時代に、家制度に縛られず自分で納得のいく人と結婚したいと自立の道を選び、書の先生としてスタートした篠田さん。

今ではあたりまえのことが、全く許されない時代だったことを考えると出だしから只者ではないとがわかります。

 

 青春時代〜20代は戦争真っ只中。自由に作品をつくることができるようになったのは戦後、篠田さんが30代後半になってからのこと。その後、初めて個展を開いたのが40代前半。そして43歳でニューヨークへ渡航。

書家から墨を使って自由に表現する独自の世界を作り上げ美術家として生きていくようになった篠田さんの美術家としての人生は、時代の波の中、自身を貫いてのことだったことがわかります。

 

そして現在、100歳を超えて描きつづけていらっしゃることには驚くばかりです。

 この本では、ご自身の人生を通して、どのような心持ちで、どのように生きてきたか…それが100才を超えた今の言葉で綴られています。

決して上段から振りかざして教訓をいうのではなく、自然体で「こんな生き方もありますよ。」と示唆していらっしゃるので、素直にココロに入ってくる本です。

 

この中でわたしがココロに残った箇所をいくつか挙げてみましょう。

 

「人生は一人でも面白い」

 これは本のサブタイトルにもなっています。わたしはこのサブタイトルに惹かれてこの本を買ったくらいこの言葉にガツンときました。

「一人は寂しい!」そういう風潮の世の中で、この言葉を言い切る潔さと強さ。

本の中で「人」という字は人と人が寄り添っていると言われているけれど、古代の甲骨文字では一人で立っていることを指摘し、人に手を差し伸べているようにも見えるといっています。

本当だ!

 

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  出典  人部 - Wikipedia

 

 

大事なのは、家族も含め他の人に過度の期待をしないこと。

そんなつもりはなくても「あれをしてくれない。」「これをわかってくれない。」など、他の人にたいして心のどこかで思っているわたし。

頼らないという言葉にある力強さに思い切り頭を殴られたような気がしました。

 身体に体幹があるようにココロにも軸があって、その軸をしっかりさせることが大事なのかもしれません。

ここはまだまだ修行が足りないなあ~

 

 

「いい加減はすばらしい」

「全くいい加減なんだから!」とか「いい加減にしなさい!」とネガティブな場面に津合われる「いい加減」という言葉。

でも篠田さん曰く、いい加減とは決して悪いことではなく、ほどほどに余裕を残したココロのゆとりの持ち方だと言っています。

「過ぎたるは及ばざるごとし」という孔子の教えと同じだとか・・・

よく「いい加減だ!」といわれるわたしにはなんたる励ましの言葉。

でも「いい加減」と「だらしない」の違いはしっかりわかってなきゃね。

 

 

「あなたを人生の枠におさめない」

年甲斐もなく、とかいい歳をしてという他人の言葉に惑わされないということはわかっているようで、実際いろいろなことをする時「いいのかな?」と脚を引っ張られることがあります。

でも「歳相応って何?」背中を押してくれる言葉でした。

 

 

 

「いつでも面白がる」

「やっておきたいと思うことは、どんどんやる」

この二つはわたしも得意です。だからこそ、これでいいんだというお墨付きもらった気になり嬉しかったです。

 

 

「誰もやらないときに、やったことが大事」

「自分が一切である」

これもガツンときました。

最初にやることの価値。そして自己を表現する根は自己を育てる自身の根にある。

このふたつは創作を仕事としているわたしには耳が痛い言葉です。

いえ、創作の仕事に関係なく、生きるうえでこのことを意識しているのといないのでは毎日の生活が異なってくる気がします。

 

生活そのものが創作です。そしてその創作の根っこは自分自身が見て聞いて感じたすべてのことが養分となって育っているのではないでしょうか?

 

 

これはほんの一部です。とても全てを書ききれません。

ページをめくる度に簡単な言葉で優しく、でも奥深く書かれていて一言一言が胸にハラに落ちていきました。

 

女性に限らず、小さな箱から出れずにいる人に、力を抜いて、ふと外へ出る勇気を、そう、一人でも外へ出る勇気をくれる本です。

 

この時代に読んで、全く違和感がないどころか、今でも通じる生き方にただただ唸るだけ。

カッコよすぎ!

 

こうしてみていくと、日本の女性も悪くない。いや!悪くないどころが、凄い人がいっぱいいる。

日本女性は控えめで大人しいといっているのは、どこの誰だ!

芯が強く、たおやかで絶対折れない強さをもっている。そんな女性になりたいな!

 

  最後に、この本を読むきっかけとなったのは、こちらのブログで紹介されていた書評をよんでから・・・

ありがとう!てらっちさん!

www.teracchi.com