先を急ぎましょう!
今回は何が何でも紹介したいと思った日本企業2社の展示をまず紹介。
ミラノサローネ2016 日本人の活躍2 シチズンとパナソニック・・・~ミラノサローネ2016 No.8
まずは「シチズン」。
「えっ?時計のシチズン?」
そう、あの時計のシチズンです。
第1回めの記事にも書きましたが、ミラノサローネの大きなうねりの一つに、このようにインテリアから離れて、デザイン全般を展示するようになったことがあげられます。
シチズンは2014年に初出展していきなり「ミラノデザインアワード」を受賞。大注目を集めました。
今年はそれに引き続き2回目の参加。1回目と同じ建築家の田根剛氏と一緒に「時」をテーマにした展示を行いました。
シチズン 「time is TIME」
会場に入ると・・・
何が何だなわからない?
近寄ってみると・・・
そうです。ワイヤーにつながっているのは無数の時計のリューズ。これが縦横斜めと会場から降ってくる感覚。
これは圧巻です。
(youtube「CITIZEN」より)
そんな時降る会場に置かれた時計たち。
これは人間、カメ、ネズミの寿命を計算して作られた時計。
こちらは細胞の時間。
などなど考えさせれる時計がポツンポツンと置かれていました。
「時間」を超えて「時のありかた」を哲学的に深く深く考えさせられるインスタレーション。
2014年の展示は日本でも展示されましたが、今年も是非日本で展示してもらい、多くの人にこの感動を味わってもらいたいと思いました。
パナソニック「空間の発明 "KUKAN" The Invention of Space」
今年私の中で1,2位を争うほど感動したインスタレーションがこのパナソニックの展示。
パナソニックさんには申し訳ないのですが、そこまで期待していなかったので、ダークホース的に出てきて、わたしの心をかっさらっていった感じです。
テーマは「日本の心?」と思いきやそんな使い古されたものではなく「日本人の根幹にある世界観」を映像で表現したもの。
どう考えても、映像を見ない限り薄っぺらく感じでしまうので、こちらを体験してください。
頑張って3回も見ました。
1回目は期待ぜず。
2回目は感動して写真を撮ろうして。
3回目はこれは映像だ!と思い直して。
iphoneで取った上に、床に座って、見上げながらの撮影。行きかう人もよけることなく撮ったので、感動が伝わるか心配ですが、是非見てみてください。
これも日本でやってほしいなあ。
自分が日本に生まれたことを素直にうれしいと思わせてくれた作品でした。
こちらパナソニックHPに動画のリンクがあるようなので、こちらも見てみてね。
「 LEXUS - An Encounter with Anticipation
パナソニックと並ぶ世界のトヨタは「LEXUS」ブランドの名を掲げて毎年展示を行っていますが、今年は「Anticipation(予見)」をテーマに展示。
こちらも行列ができるほど混んでいましたが、何が予見だったのかわたしにあまりわかりませんでした。
障子をイメージした場内は確かに日本っぽい。
この水に浮かんが葉を一枚ずつふるまってくれたのだが、なんとこれ梅干し。
その後に日本茶。
梅干しの予期せぬ味に目を白黒させる外国人にとってその味は「予見」できないものだったに違いない。
トヨタらしかったのがこちら。
サンドイッチされた板が上にあがると糸が・・・
上までいくと、レクサスが浮か上がってきます。
それだけです。
〈COS〉と建築家藤本壮介Visit the Forest of Light」
こちらはH&Mグループのブランドである〈COS〉が世界中で注目されている日本人建築家藤本壮介さんとタグを組んで行ったインスタレーション。
テーマは【光の森】
「SOU HUJIMOTO」の名前がブランドとなっています。
会場は元映画館だった空間。
そこにたくさんのスポットライトが広がったり、絞られたり、動いたりしています。
床に座っていると私のところにも光があたりだします。
たったそれだけですが、不思議な空間でまるで舞台の上の役者になった気分。
スポットライトを浴びることもあれば外れることもある人生みたいなものかな?
ここも面白かったよ。
このほかにミシンの「アイシン精機」がガラスの「旭硝子」などなどとこても紹介しきれないくらい日本の企業が頑張って、且つ注目されていました。
凄い時代になったなあ!