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& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

アマン東京 写真より本物の方が何倍も素敵だったホテル

ホテル(国内) インテリア空間

ホテルシリーズ国内編。

今回は、先日訪れた「アマン東京」のダイナミックな奥深さを紹介しましょう。

 

アマン東京 写真より本物の方が何倍も素敵だったホテル

つい先日「星のや東京」もオープンして、ますます活気づく大手町エリア。

「アマン東京」はそれより一足早い2014年12月に開業。丸の内から大手町にかけてのホテルエリアでも群を抜く世界トップクラスのホテルとして、今なお、話題を集めているホテルです。

 

そんな「アマン東京」に、私も開業以来行ってみたいとは思っていましたが、実は今一つ「よし!」という気にはなれませんでした。

「なぜ?」

一つには、アマンと言えばやはりリゾート地でのあの浮世離れした異次元体験の心地よさが記憶にあり、東京の・・・しかもビジネス街中のビジネス街。私がよく打ち合わせに行くビルのすぐ近く・・・何がピンとこなかったからです。

 

そしてもう一つ。オープン以来紹介されているホテルの写真や記事を見ても、「ふ~~~ん!」。今一つ、好奇心をそそられなかったことも大きな理由の一つでした。

大体ホテルの紹介写真はプロが上手に撮っているので、写真と比べると実際は思ったより大したことなかったり、「へ~!」で終わったりということが多いのです。

なので、不遜にも「アマン東京」のプロの写真を見ても、「即決」で予約ボタンを押す気にはなれませんでした。

 

でも、今回そのことを大いに反省させられました。

 

「アマン東京」そこは、写真なんかよりずっとダイナミックで繊細な空間がありました。

なんといっても圧巻はロビーのこの吹き抜け!

 一階の車寄せで車を預けてフロントのある33階へ行くと、コンシェルジュが、こちらへどうぞと目の前のロビーへ案内してくれます。

一歩足を踏み出して、「お~~~~っツ!」

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明かり取りの障子が四方を囲まれた高さ30mの巨大な吹き抜け。

柔らかな光と圧倒的なスケール感。その両極端な感覚の組み合わせの迫力にノックアウトをくらったような衝撃を覚えました。

これは写真では絶対わからない。経験しなければわからない感覚です。

はたと思いついたのですが、自然の素晴らしさを体験した時。それと似た感動です。

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写真だとどうもうまくフレームに納まらない。

プロでさえ難しい撮影。ごめんなさい。上手く撮れませんでした。

高さを優先すると、奥行き感が出せない。障子の灯りを重視するとロビーが真っ暗に写る。など、上手く使いこなせないiphoneのカメラ機能だけでは無理があるといもの。

 

でも、とにかく一度行ってみてください。

過剰な装飾はないけれど、引き込まれる凛とした空気感。

強いて言うと私の場合、伊勢神宮の参道を歩いている時に感じた感覚に似ている気がしました。

 

同じロビーでいうと「ホテルオークラ」のあの谷口吉郎さんがデザインしたロビーが大好きでしたが、あちらが日本人がデザインした繊細で大らかな空間だったのに対して、ここは日本の良さをグローバルな視線で表現した奥ゆかしくダイナミックな空間という違いも面白く感じました。

 

 茶室へ通る道(露地)を思わせる廊下

そして、一歩中に入ると細かな心配り。

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 こちらは客室フロアの廊下ですが、左側の隠れて見えない引っ込んだ壁にはこんな花が一輪一輪、異なった花器で異なった花が活けられていました。

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茶室の文化を彷彿させる演出です。

 

左官の技と美

話が前後しますが、フロントの背面の壁がこちら・・・

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 聚楽のような塗り壁に本物の枝が埋め込んであって、一つのアートになっています。

 

スパフロアの壁も・・・

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こちらも塗装の技で花びらを作りこんでいます。

インテリアの仕事をしていても、初めてみる技です。

 

まだまだ修行が足りない!

こういう発想ができるデザイナーへの道は遠い・・・と衝撃を受けた体験でした。

 

明日はお部屋を紹介します。