秋から冬にかけて新居に引越しされたお客様から夏になるといただくお話しの一つに、
「暑い!なんとかなりませんか?」という相談があります。
南西の日当たりのいいLD、特にタワーマンションを購入されたお客様には「夏になると暑いですよ!」と初めからお話しするのですが、ビューを楽しみたいからカーテンはいらないという方や雰囲気重視で薄手のレースだけというお客様が結構いらっしゃいます。
そしていざ夏になり、その殺人的日差しを体験して初めて「エアコンが効かない」とか「眩しい」とかで連絡をいただくわけです。
よしずやゴーヤカーテンを育てるといった窓の外での対策以外、部屋内のインテリアでできる日差し対策は大きく分けて二つあります。
その一つがカーテンです。
遮熱カーテンの威力
照明にLEDランプがでてあっという間にメジャーになったここ10年のインテリア界。カーテンの進化も負けてはいません。
カーテンといえば色や柄などのデザイン性を思いうかべますが、機能もどんどん進化しています。
その一つが遮熱効果です。
遮光カーテンは昔からありましたが、遮熱カーテンは遮光カーテンとは別物。
光ではなく「熱」を遮るカーテンで、いわゆるレースカーテンとして使われます。
さらにこの遮熱カーテンにも2種類あって、生地にステンレスをコーティング加工することにより遮熱効果を出すタイプと、セラミック粒子を練り込んである糸でカーテンを編んだタイプがあります。
1)ステンレスコーティング遮熱カーテン
前者は裏がシルバーだったり、全体にグレーがかっていますが、透け感もありドレープ性が高い商品が多いのが特徴です。
こちらは遮熱カーテンのはしりとなったスイスのメーカー「クリエーションバウマン」の大ヒット商品「SHADOW」シリーズのレース。
(「クリエーションバウマン」HPより)
こちらは「フジエテキスタイル」の遮熱カーテン。
フジエテキスタイルは2種類の遮熱カーテンを出していますが、いずれも透け感が抜群で本当に綺麗なドレープがでます。色もブラウン色があるので使いやすくお勧めです。
(「フジエテキスタイル」HPより)
こちらは「マナトレーディング」の遮熱カーテン。
こちらはグレーの1色のみでちょっとメタリック調ですが、ドレープは綺麗です。
(「マナトレーディング」HPより)
こちらのタイプでもう一つロールスクリーンタイプを紹介します。
それが「ニチベイ」の遮熱ロールスクリーン。主にオフィスで使われていましたが、最近では住宅での需要も増え、おかげで種類も増えました。わたしも年に3~4件は納品する人気商品です。
(「ニチベイ」HPより)
ニチベイでは同じ記事でバーティカルブラインドも製作できます。
このスチールタイプのいいころは「透け感」という表現を用いましたが、閉めても景色が見えるところと加工性がいいところ。
「加工性」のよさを生かしてシェードスタイルにできるところも住宅向きといえましょう。
2)セラミック加工の遮熱カーテン
こちらのいいところは何といっても白いことと安いこと。デメリットは記事が固いこと。綺麗なヒダがでるとは言い難いく、透け感もスチール加工のものと比べると劣ること。
大事なメリットを忘れていました。安いです。
3)その他
カーテンではありませんが、「ハンターダグラス社」のデュエットシェードは独自の路線で遮熱効果の高いシェードです。
ハニカム(蜂の巣)構造のファブリックが窓辺の空気流動を高いレベルで防ぎ、室内環境の快適さを向上させます。
(デュエットシェード断面)
いずれの商品もメーカー独自のテスト結果のデータがあるので、参考にしてください。
わたしが今まで納品した事例でいうと、2~3度室温が下がる印象でした。
たかだ2~3度というなかれ!
体感でいうとかなり効果を感じます。
これから夏本番。
暑さ対策にあれやこれや悩んでる方。何かの参考にしていただけると幸いです。