インテリアを生業としているからには絶対外せないぞと訪れたヘルシンキの美術館のひとつが「デザインミュージアム」。
北欧デザインの家具というと、デンマークのメーカーが多いのですが、ここフィンランドにも世界的に有名なブランドがあります。
このスツールも皆さんもどこかで見たことがあるかと思いますが、その一つが「artec(アルテック)」です。
それと、エリエール・サーリネンの家具を復刻されるべく設立された「アデルタ」。
この二つのメーカーをはじめ、フィンランドに関係する家具やイッタラ、アラビアといった食器やガラスのメーカーの今までの歩みが展示されています。
では早速入ってみましょう!
この美術館自体は古い建物で、学校として使われていたらしいのですが、天井の装飾はこんな感じで、他に見ない面白さです。
しかし、一歩中に入りカウンターに行くと、壁にはさみが・・・
中は年代順になっています。
といってもそう古いものではなく1870年から始まりますが、いきなり1950年くらいに入ります。
古いところでは、これらのパース画が目を引きました。
そして、このバイキングの帽子のような照明。
このあとは今でも目にするデザインの椅子が並びます。
先ほどのアルティックのスツールも・・・
また同時にイッタラやアラビアの今も使われている食器や商品が並んでいます。
先日も書きましたが、こうやってみていくと美術館に並んでいるからといって決して特別なものではなく、日常に人々の生活に溶け込んでいるものというところが、とても印象的でした。
これらの展示はとても懐かしさを感じるものでした。
2階は少し変わって、先ほど紹介したエリエール・サーリネンの復刻家具。
それから、イタリアのメーカー「マジス」の商品として有名なこのパピーたちもフィンランドのデザイナー「エーロ・アールニオ」の作品として展示されています。
正直思ったほど大きくなくこじんまりとした美術館で展示も多くありませんでしたが、普段自分たちが使っているものを展示している。つまりデザインとは美術館に飾るものではなく、使うものにこそあるとう姿勢を感じ入りました。