ヘルシンキの記事を書いていたら、あっという間にロンドンに戻ることになり、それどころかあっという間に日本に帰国になってしまいました。
振り返ってみるとロンドンのことをあまり書いていなかったので、インテリアのこと、もちろんそれ以外のことを含め、少しずつ紹介したいと思います。
今日は今回の滞在で一番心を奪われたレストランの椅子の話です。
イギリスはもともと個性的なファブリックがとても多い国で、日本で私がよく使うファブリックの3分の1はイギリスの商品です。
それほどイギリスのファブリックは見慣れた感のある私ですが、今回みたファブリック使いは脱帽。デザイナーの力の差を思い知らされました。
どんなファブリックかというと・・・
こちらです。
わかりますか?
椅子の背に犬の絵がみえますが、これ全てアップリケのように縫い付けてあるのです。
アップでみると・・・
椅子の張地自体もフェルト地なのですが、そこに同じフェルト地で立体的に縫い付けてあるのです。
ブルドッグにいたっては、こんなに可愛い!
上部をみていただければわかると思いますが、裏と表もはわざとラフに縫い付けあります。
でも、下のほうはしっかりと鋲打ちされていて、ちょっとクラシックな雰囲気もあるところがイギリスらしい感じです。
反対側のベンチ型ソファの生地はグレーとベージュやチェックのウール地を巧みに使い分けつつ、赤を効かせて全体をまとめています。
細部まで神経の行き届いたデザインに唸ってしまいました。
もう一つおまけで、バーコーナーのカウンターチェアがこちら・・・
こちらは先ほどの椅子とネガポジになっています。
ガ・ワ・イ・イ・・・