& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

「N・S・ハルシャ展」~森美術館に行ってきた

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2月4日からスタートする森美術館の「N・S・ハルシャ展」。

 

「N・S・ハルシャ」って誰?

インド マイスール生まれの現代インドのアートを牽引するアーティスト。

正直わたしも案内状に載っていた紹介文を読むまで全く知りませんでしたが、「~チャーミングな旅~」という副題にあるようにその作品にひかれて行ってきました。

f:id:bibimaru:20170204200645j:plain私が行ったのは一般公開前に先立って開催された内覧会だったので、来場者が限られていて鑑賞するにはとても贅沢な環境でした。

 

早速作品のいくつかを紹介しましょう。

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 入口に入ってすぐに展示されている作品の一つがこちら。

一見、大木の断面のように見えますが、近づいてみると、ハニカムの図形の中に歴史上のいろいろな人物の顔が描かれています。

インドの誇る「ガンジー」の顔もあります。

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「私たちは来て、私たちは食べ、私たちは眠る」 

小さい入口を抜けると広い部屋に最初にあったのが、「私たちは来て、私たちは食べ、私たちは眠る」というタイトルの3部作。

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アップでみると、全部異なるキャラクターが描かれています。

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この繰り返しいろいろな人物や動物を描くという取り組みはハルシャの特徴の一つのようです。

この「来て、食べて、眠る」という単純な人間の日常ですが、一人として同じ人はいないという当たり前のことが一枚のアートになると圧巻です。

 

「変化するインド社会とハルシャ」

ハルシャの作品で面白いと思ったのは、変化著しいインドの社会をアートとして表現している作品が多かったことです。

インドといえばカースト制度による階級社会ですが、それに加えてIT産業の発達によって一部のビジネス世界と多くの農民世界とのギャップがそこに描かれていて、インドが直面している現実を訴えています。

 

右側のの作品の「彼らが私の空腹を何とかしてくれるだろう」というタイトル自体、考えさせられました。

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 写真右から2番目の赤色が目に付く作品は、マハラジャの食卓を描いたものですが、観光の一つでマハラジャと食事を共にするというツアーコースがあるそうで、それを皮肉って描いた作品だそうです。

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こちらはビジネスマンと農民が交互に描かれています。

海外の投資会社や種苗業者の独占を作品にしています。

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奥に見える人形の大きなアップ。

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箱の中には元の民芸人形。

f:id:bibimaru:20170204220211j:plain大きくアップされて描かれたその胸元に世界各国のシンボルが描かれています。

日本の神社もみえます。

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会場は遊び心満点で床にも・・・

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壁にも・・・

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「この世をながめる」

次の「この世をながめる」というコンセプトのコーナーに向かうと今回の展示会のアイコンともいうべき作品が待っています。

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総勢2000人以上が描かれている大作で、繰り返し描かれる人物(一部動物)が入口の作品とは比べ物にならないくらい国籍も職業も年齢も異なる様子がみてとれます。

 

ピサの斜塔をもってる!?

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あのヒーローペアもアメリカから・・・

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この作品の中にいくつかの黒い雲を描いて、この作品がやっと完成したそうです。

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「空をみあげる」

この作品は床いっぱいに描かれた顔。

天井にミラーが貼られているので、上のミラーを見上げて写真を撮ると作品の人々と一緒に空を見上げる自分がいて、作品と一体化できます。

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ギュッと凝縮してお伝えしようと思ったのですが、ここまで書いて欲がでてきました。まだまだいい作品があるので、残りは明日・・・