先日のブログで、奈良の野花を買ってきたと記事に書きました。
白金台「ときのもり」〜自然体の奈良がここにありました。 - & BONO インテリアデザイン、あれやこれや
可愛く素朴なその野の花をすっかり気に入り、帰るやいなや、いつも通り部屋に飾りました。
が、何かピンと来ないんです。
こんなこと初めて!
活け方?花器?
と、いろいろ変えましたが、何か違う。
まあ、それなりにはおさまってしますが、いつものようにうっとりという風にはいかないのです。
花自体は逆にいつもよりまして、気に入っているのにです。
Hu~~~~~m
10分ほど考えましたが、なぜだかよくわからず、しまいにはあきらめました。
そして、
「しょうがない。写真でも撮るか!」
ということで、いつものように写真を撮ることにしました。
時刻はまさに夕暮れ直前。部屋が少し暗くなってきたときです。
部屋では照明をつけないと暗いけど、外ならまだ日は落ちていない。
そんな時間帯だったので、花を花瓶ごとバルコニーに持ち出して写真を撮ることにしました。
そして、ふと画面をのぞくと・・・
いい感じ!
さっきの違和感がうそのようになくなって、とってもいい感じなのです。
急に花が生き生きとしてみえてきました。
活け方も花器もさっきと全く同じなので、いいんです。
そうか!
ここでやっと気づきました。
野の花だ!
そう!野の花の育った環境を考えました。
この子たちは自然の中で、自由に咲いていた草花でした。
そんな子供たちを安っぽい壁紙の部屋の前で、おすましさせて飾ったところで、生き生きと見えるわけはありません。
その光や空気の中に置いてあげると、のびのび見えるのは育った環境や風景がそうだかからに違いありません。
また屋内でも、木・土・石・タイル・コンクリートといった素材の壁や木材の風合いが感じられる家だとともても素敵に見えるに違いありません。
「花」とひとくくりににしても、和生の植物、輸入の植物、野に咲く花、畑で作る花などなど選手万別。
それを何も考えずにポンといつもの下花器にいれて、いつもの場所に置くなんて、なんて乱暴だったんだろう!
花も人と同じように咲くべきところに咲いた草花。ちゃんと一番映える場所に置いてあげよう。
わたしも自分と合わない場所・気乗りのしない場所に連れていかれたらいやだもん!
おそろしく納得して、深く反省した冬の夕方でした。