& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

かっこいい電話機の定義

通常のリフォームとわたしが担当したリフォームの違い・・・

 

それは、間取り変更、レイアウト変更、照明計画といった通常のプランに加え、アートやグリーンからゴミ箱やハンガーといった小物まで探してくることだと思います。

 

今携わっているのはオフィスのリフォームですが、受付の電話機でこんな依頼がありました。

「カッコいい電話機を置きたい!でもよくあるカッコいいデザインはイヤです!」

最近いろいろなオフィスでクールなデザインの電話機が使われていますが、それは好きではないらしい。

 

その時は軽い気持ちで「はい!わかりました。もう少し探してみます!」

 

そして、ネットで検索。

今はとても便利な世の中になりました。

「カッコいい電話機」といったベタな検索ワードから「デザイン電話」「おしゃれ電話」などのワードをいれてみてみます。

 

でも、ここで予想外の壁。

出てくるのは見たことのある機種ばかりです。

 

う~~~~ん!

意外にないぞ!

 

もっと簡単に探せると思っていたけど、そんなに簡単じゃない!

 

その中からいくつか見てもらうけど、当然「う~ん!」と首をかしげるクライアント。

 

そこで再度ヒアリングをして、そのククライアントにとって「カッコいい」とはどんなものが聞いてみました。

それでわかったことは、そのクライアントにとって「意外性」「独自性」がカッコいいの大事な要素ということ。

 

ならばと、冗談半分で提案した電話機がこちら・・・

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昔アメリカの一般家庭にあった電話機。

プッシュ式でもなく「じ~~~~っ!」っと回したダイヤルがもどるのを気長に待つ電話機です。

受付電話なので、時間がちょいかかるのは問題ないとのこと。

 

こだわりは日本の電話機じゃなくてアメリカのレトロ電話機というところ。

アルファベットが書いてあるのがちょっとだけカッコいい。

 

クライアントにみせたら、そのうちもっといいデザインがでるまでこれにする!

他の変にスタイリッシュな電話よりこっちがいい!

と喜んでいただきました。

 

やった~!

 

この電話機にはオチがあって、実はこれわたしが昔々使っていた電話機なのです。

どんだけ昔なんだよと言われそうですが、NTTの電話機を借りることが一般的だった時代、それだけはどうしてもイヤで、探して探して・・・

それこそネットのない時代、自分の脚でいろいろなお店を回ってやっとみつけた思い出の品です。

 

わたしのこだわりの1品。

FAX付電話やコードレス電話に代わり、さすがに今は使っていませんでしたが、捨てるに捨てれず保管していた大事な1品です。

 

そのうちこれ以上のものが見つかるまでということで貸し出ししたわけですが、個人的には自分の大事なものを気に入って使ってもらえることはとてもうれしいことです。

 

さっきはちょっとノスタルジーを装うための策略でモノクロ写真にしたけど、実際の色はこちら・・・

 

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少し残念なのは、長い間箱にしまっていたため、変色していたこと。

もともとはピンクベージュのとってもいい色だったのですが、黄ばんでしまっていました。かろうじてクルクルのコードの色に面影がみえます。

 

 

これからこれを綺麗に吹き上げてお渡しします。

 

いったいいつまで使われることになるかはわかりませんが、頑張って第二の人生を歩んでもらいたいものです。