このブログで食べ物のことを書くことはあまりないのですが、今日は特別。
あまりに美味しくて、他の人にも知ってもらいたいので紹介します。
「伝統野菜」って知っていますか?
今日紹介するのは「会津伝統野菜」です。
「伝統野菜」については、「京都金時人参」「聖護院蕪」くらいしか名前が思い浮かぶものがなく、何となく日本各地で昔から作られてきた野菜というあいまいな定義でしかしりませんでした。
実際大まかな定義はあっていますが、一般に流通している野菜との大きな違いはその種に扱いにあるそうです。
伝統野菜は「固定種」といわれるその野菜そのものからとれた種を使うそうです。
「あれっ?!」
ということは私たちが普段買っている野菜の種はどっからきたの?
それらは「1代種」と呼ばれる種で異なる親を交配して作る種で、競馬の馬のようにそれぞれの親のいいところを受け継ぐように作られるそうです。
そのため、病気に強く成長も早いことと揃った味・形の野菜ができるので、流通に乗せやすい商品となります。
ただ、これは親子の関係のみで3代目になるとどんな特質がでてくるかわからないので「1代種」と呼ばれています。
こんなこと全く知りませんでした。
それを教えてくれたのが、会津出身の友だち「ふくちゃん」です。
そのふくちゃん。地元の伝統野菜のことを全く知らずに育ち、大人も大人。かなり大人になって数年前、「会津伝統野菜」に出会い、その素晴らしさに目覚めたそうです。
彼女から伝統野菜の素晴らしさを聞いてはいましたが、通常スーパーなどの売っている野菜ではないので、なかなか食べる機会がありませんでした。
そこで、みんなで「会津の伝統野菜を食べよう!」という企画をたてて実行したのです。
当日の資料~ふくちゃん渾身の作で伝統野菜に対する愛があふれています。
「切ったり、炒めたり・・みんなで伝統野菜を使ってカレーを作ろう!」
この企画にサポーターとして参加したのですが、いろいろ大変なことが吹っ飛ぶほど
美味しい野菜たちでした。
当日はスタッフとして動きまわっていたので、写真をほとんど撮れず、野菜の写真は開始前に撮ったこの写真だけでした。
写っている野菜全てが伝統野菜ではないので、当日の資料としてふくちゃんが作ってくれた冊子で野菜を紹介。
冬の時期なので、品種は少なかったのですが、どれも甘い!
「野菜ってこんなに味がするもんなんだ!」と参加者からも驚きの声。
かぼちゃにいたっては、生でも食べられる美味しさ。「ネットリ」した感触がたまりませんでした。
蕪も写真のようにミニ大根?と思わんばかりの形ですが、味はちゃんと蕪だから本当に不思議です。
キャベツは伝統野菜ではありませんが、秋にできたキャベツを収穫せずに雪の下に寝かせておき、収穫するときに掘り起こしたものだそうです。
このキャベツの美味しいのなんの・・・
「春キャベツ」のように柔らかく、甘く、ビックリしました。
そうそう、肝心のことを書き忘れました。
作ったのはカレーです。
ふくちゃんと何を作ろうといろいろ考えた結果、簡単にできて野菜の味そのものを知ってもらうためにはグリルで焼いたり、炒めたりシンプルに調理した方がいいに違いない!
でも、それだけだと寂しいから具のないカレーを作って、各自好きにトッピングしてもらおうということになりました。
これが大正解。
塩コショウの味付けだけの野菜だけでも試食してもらえるし、ちょっと足りないときはカレーに乗せて食べてもらえたので、とても好評でした。
残念ながら、またまた写真がなくてこの写真にある伝統野菜は「蕪の葉」のみです。
使えないわたし・・・
自分の国にこんな美味しい野菜があったとは・・・
知らないって損だなとつくづく思ったと同時に、栽培が大変なこれらの野菜を守るために作り続けている農家の方がいらっしゃることに頭が下がる思いでした。
今回これらの野菜を送ってくださったのは「人と種をつなぐ会津伝統野菜」の会長長谷川純一さんです。
長谷川さんは野菜を作るかたわら、これらの野菜を多くの人にしってもらうために積極的に活動されているそうです。
興味のある方はこちらのサイトも是非のぞいてみてください。