昨年末からプランニングして今月からスタートしたオフィスのリフォーム工事。
先日ようやく、80%完成して、事務所の引越しができるまでに仕上がりました。
オフィスのリフォームは新しい事務所に移転する時に依頼されることがほとんどです。
通常の住まいの場合と同じく、事務所の場合も費用のことを考えると新しい移転先の契約はできるだけ前の契約が終わるタイミングでスタートしたいもの。
しかし移転先をリフォームするとなると、その期間どうしても契約がダブルになる月がでてきます。
なるべくそのだぶりを最小限にしたいとなると、リフォームの期間を詰めて詰めて、可能な限り短くする必要があります。
今回のリフォームも話が来たのが12月中旬。そこからプランを詰め、年末年始をはさんで、プランがFIXしたのが1月末でした。
その間、工事を担当してくださる会社に職人さんの手配をお願いして2月に入ってすぐに工事がスタートしました。
オフィスの場合、工事手配以外にも、消防に許可を取ったり、管理会社に許可を取ったりと事務的な仕事も多く、その手続きも工事会社がテキパキ、テキパキ!
そこから1ヶ月。クライアントさんが、工事期間として1ヶ月とってくださったので、工事的には助かりました。
オフィスだと他の入居者の方の仕事の妨げにならないよう音の出る工事は基本土日に行うため、工期短縮が難しいことが多いからです。
それでも、1年で1番の繁忙期に入ったためどうしても一部什器が間に合いませんでした。
というわけで一部家具が入っていませんが、なんとか無事に引越しを終わられたクライアントさんにも喜んでいただきほっとしているところです。
今回のオフィス。リフォーム前の写真がこちらです。
初めてこの部屋をみて思ったのは「昭和の香り満載」。
一応きれいに内装を整えてはいましたが、きれいになっただけで決して魅力的とはいいがたい内装でした。
でも持っているものは悪くない!
ここを魅力的にみせない第一の原因はグレーのカーペットタイルとジプトーンという穴の開いた直貼り天井化粧ボード!
そして、照明・・・
他にもいろいろあるけど、この3つを変えない限りこの部屋は変わらないということで、プランを考えました。
とはいえ予算には限りがあるので、当初の予定の3分の2くらいのリフォームになりましたが、見違えるほどいいオフィスになりました。
先ほどの写真のオフィスを半分に仕切って、こちらはミーティングルーム。
こちら側は天井を抜いてコンクリートむき出しに・・・
壁は墨色とグレーで塗装しました。
今回のリフォーム工事で一番考えたのが床材です。
タイルカーペットは絶対いやだし、既存のタイルカーペットを剥がしたところ、ベニヤ板に接着剤がベタベタ・・・
本来ならば石やタイルを敷きたいところですが、退去の際の原状復帰を考えるとそれは難しい。また扉との収まりを考えても実現不可能です。
そこで選んだのが店舗用クッションフロア。
クッションフロアといえば安っぽい印象がありますが、店舗などの土足OKのクッションフロアはなかなかいいものがでています。
選んだのがこちら。
サンゲツの商品です。
目地無しコンクリート風の柄です。
こちらを貼った部屋が先ほどの写真ですが、いかがですか?
ずいぶん雰囲気が変わったでしょう?
通常クッションフロアや長尺シートの場合、継ぎの部分が気になることがありますが、今回は施工屋さんが気を利かしてシートの継ぎにワザとグレーの目地を入れてくれたので、逆にコンクリートの目地のようにみえてとてもカッコよく仕上がりました。
工事の完成度は些細なことでかわるので、こんな気の使い方はとても大事なのです。
引越し後の写真しかないので、実際の仕事をする執務室の写真はアップできませんが、執務室は基本的には既存のままで、床のみ変えました。
結果これが正解!
黒いミーティングルームと白い執務室のコントラストがなかなかメリハリがあって、それはそれでよかったなと思いました。
ちょっと遊んだのはトイレ。
暗い照明の何となく黄ばんだ雰囲気のトイレが・・・
象が並ぶ明るいトイレに変わりました。
最初はカッコいいクロスも考えて何パターンが提案しましたが、「これはないだろう?!」と遊びでもっていったこのクロスを一番気に入っていただいたというオチです。
いいテーブルがなかったためデザインを起こして特注したミーティングテーブルと輸入の椅子が3月上旬に入ってきて完成です。
クライアントの許可を得られたら、完成写真をまたアップしますね。