モデルルーム・一般住宅と納品する中、いろいろあるインテリアエレメンツの中でも「家=ホーム」らしくなるのはカーテンをかけた瞬間です。
最近納品したお宅。
窓の前はビルばかりでいい眺望は望めません。
夕方になってようやくカーテンが到着したのでかけてみると、一気に部屋らしくなしました。
今回使った生地は「フジエテキスタイル」のイタリア製のコットン100%の生地で絶妙な色合いが特徴の生地です。メーカーの注意書きには「起毛加工」とありますが、どちらかというと厚手のコットンをウォッシュド加工したような風合いで、ラフなイメージをご要望のクライアントにお勧めしています。
上記の部屋の生地はこの2色。
ちょっと割高になりますが、2色切り替えにしたのは、部屋の中でカーテンの占める面積が多い間取りで、薄い色だけだとぼわっとし過ぎる。かといって濃い色だけでは重くなり過ぎ。
そこで、デザイン性を入れて、裾切り替えのデザインにしました。
レースは麻っぽいテイストのざっくりとした風合いのコットン。
カーテンといえばひらひらした印象を持つ方が多いのですが、このようなナチュラルテイストのざっくりした感じのカーテンも素敵です。
写真のようにちょっとごわごわした感じに仕上がっていますが、「クラッシュゲート」の古材の家具にとてもマッチしていました。
一見ハードな印象のクラッシュゲートの家具もこのようなカーテンにあわせるて柔らかさをプラスすると、女性でも違和感のない部屋になります。
こちらのお宅はやっとベースができたばかり。
これからどんなスパイスをかけて仕上げていくのは楽しみです。
ここで・・・
インテリアデザイナーと建築家でぶつかることの一つにカーテン問題があります。
建築家に限らず一般男性にも「カーテン=無用の長物」と思っていらっしゃる方が多い気がします。
もちろんそういう方ばかりではないと思いますが、わたしも「カーテン=ひらひらしている」「カーテンはできればいらない」と思っているクライアントにたくさん出会いました。
そんな場合、ブラインドやバーチカルブラインドを勧めることもありますが、たまにそのようなメカものを取り付けられない窓もあるのです。
そうして、実際カーテン無しで入居された方もいらっしゃいます。
でもカーテンはデコレーション以前に日を遮ったり、目隠しをしたりといった機能もあるので、そういう方も後から「まぶしい!厚い!やっぱり必要」と依頼されます。
ウッドブラインドとはじめとするメカ製品やカーテンの素材自体も多種多様になりました。
印刷技術の発達で昔は考えられなかったデザインも登場しています。
さあ春です。
そろそろカーテンを楽しんでみませんか?