前回記事から1週間。
残念というか、やはりというか、今年こそ毎日ミラノからブログを更新しようと張り切っていましたが、例年通りほぼ毎晩寝落ちして、早朝から持っていった仕事とにらめっこしなければならなかった自分が情けない。
しかし、ここで気を取り直して、ミラノサローネの生地を中心にイタリアでのこと諸々を書いていきます。
1年前にもブログで紹介しましたが、「ミラノサローネ」はヨーロッパを中心に世界中の家具メーカーがその年のコンセプトや新作を発表する最大の「国際家具見本市」です。
また家具だけではなく1年おきにキッチンなどの水回り商品と照明の見本市が開催され、今年は照明の年でした。
まずは今年の「ミラノサローネ」国際家具見本市会場の様子から紹介しましょう。
初日の入口。
一見混んでいないように見えますが・・・
通路は人、人、人・・・
このあたりは毎年同じ情景。
さて肝心の各ブースの様子ですが、今年はここで先にごめんなさいを言っておかねば・・・
というのも、日程上の都合で例年以上に今年はあまり家具の会場に時間を割けませんでした。
なので気になった特徴をまとめて紹介します。
1)赤茶とグリーン
今年の色はアースカラーともいえるレンガ色と青みを帯びたグリーン。
色のトーンはそれぞれ各社変えていますが、この2色の組み合わせが数多く見られました。
典型的な色使いのモルティー社の展示。
2)有機的デザインと異形・異素材の組み合わせ
昨年も見られた異形テーブルですが、今年はよりバリエーションが増えました。
脚のデザインも凝っています。
また昨年から引き続き角がとれて丸みを持たせた有機的なデザインの家具が多かったです。
3)赤みを帯び木目がきれいな木製品
昨年数多く見られたナチュラル色と黒の組み合わせが減って、今年は赤っぽい木の家具が増えていました。
4)色や石目が綺麗な石素材の登場
石のバリエーションが増え、見たことのない石素材がありました。
5)鏡面塗装仕上げと木、石、金属の共存
これも組み合わせ自体はめずらしくありませんが、石の種類が増えて、木突板の色の変化で全体の印象が違って見えました。
何せ今年は、いろいろなブースを横目で見ながら走りながら、家具に関しては30ブースくらいしか入っていないのであくまで個人的な観点での感想です。
気になったのは、年々招待客のみしかブースに入れないメーカーや撮影禁止のブースが増えてきています。
訪問客の多様化と増加に対して各社、いろいろな対応に迫られているようです。
もう一つ気になったのは、昨年から始まった「XLUX」のホールが今年は早くもいま一つだったこと。
去年あんなにエキサイトしたのに今年は、「もういいや・・・」で終わってしまいました。
今日はここまで・・・