今年のミラノサローネは照明の年。
日本で実際に見ることができる輸入の照明器具は限られているので、私たちにとって実際の商品をみることができる大きなチャンスです。
もちろん家具も同じですが、照明は素材や寸法がわかっても、実際に灯りをつけた時の見た目の明るさや陰影の出方、消したときの表情など本物を確認しないとわからないことが多すぎて困ることが多々あります。
今までの経験で大丈夫と思える場合はいいのですが、近年のLEDの進化で光源自体が変化しており、経験だけではわからないことが多いのが現状です。
そんなこともあり、2年に1度のミラノサローネの照明の展示「ユーロルーチェ」を楽しみにしています。
さて今年の「ユーロルーチェ」の大きくわけて3つの特徴を感じました。
1)サークルラインのLED照明
大きなサークルを組み合わせて使う照明器具が1昨年より増えていました。
パブリックスペースに大きく使う時に、組み合わせによって表情を変えられるので、面白いかもしれません。
2)光源とポールの組み合わせたシャンデリアタイプの照明
今までもあったデザインですが、LEDの登場で今年は例年になく増えた印象です。
特に円盤型の光源をつけたデザインは今まであまり見ないデザインでした。
3)小さい照明の多灯吊り
これは数年前の「bocci社」の照明器具が世界的ヒットとなって以来増えていますが、特に今年は多かった気がします。
4)より薄く小さい光源体を集めたシャンデリアタイプ
これは新しいスタイル。
まるでオセロの駒のような光源は直径70~80㎜の円盤タイプ。これをつなぐワイヤーから電気をもらっているそうですが、ビリビリしたりはしません。
別に個別で紹介する予定の「moooi」でも・・・
5)ハンドメイドガラスの製品
ハンドメイド自体はこれまた新しいわけではありませんが、大きなハンドメイドガラスとモダンなデザインで印象的だったメーカーを紹介します。
「BROKIS」というメーカーで革素材との組み合わせとボヘミアンガラスの美しさがぬくもりを感じさせてくれるデザインで、使ってみたくなりました。
照明はもう少し続きます。