& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

エルメス vs ヴィトン インテリアに本気の両ブランドの底力

ここ数年でファッション界のハイブランドのインテリアへの進出が数多くみられるようになってきました。

フェンディ、アルマーニ、ボッテガ、プッチ、ディーゼル、ポール・スミス・・・など年々その数が増しています。

 

そんな中、今年のミラノサローネで見た「エスメス」と「ルイ・ヴィトン」のインテリアの提案には素晴らしいものがありました。

 

世界中にその名が知れ渡った両ブランド。

あまりに有名過ぎて、敬遠してしまうところがわたしにはありました。

「あっ!ヴィトンだ!」「エスメス買ったの?」などすぐわかるものどうだか・・・

と、かなりひねくれた接し方をしていました。

 

しかし、ミラノでの今回のインテリアの展示をみて、両社へ対する気持ちが変わりました。

わたしは改めてそのブランドの持つデザインに対する真摯な取り組みに脱帽し、その底力に「これがハイブランドか!」と思い知らされたのです。

 

なかなか見る機会のない両社のインテリアアイテム。

あなたにも是非みてほしいので、ここで紹介しますね。

 

「エスメス」素材と色の使い方が絶妙です。

まずはエルメス。

エルメスは去年北欧家具の「HAY」が使った室内球戯場での開催でした。

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広い会場の中に壁を作り、その中に展示されています。

白い塗り壁とテラコッタ色の床が地中海の家みたい。

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まずは、なんといっても一番エルメスらしさでていた贅沢な折りたたみができる収納&ドレッサー。

エルメスはやはり革が綺麗!

このエルメスカラーの革は薄いナチュラル色のメープル材にとても合います。

 

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ここにエルメスのカレ(スカーフ)を収納してミラーで合わせる・・・

素敵すぎる!

 

エスメスの魔法にかかったワゴンやスツールたち。

ここでは籐が使われていますが、ちっとも野暮ったくない。

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意外に実用的なデスク

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何入れよう!

何にでも使えて、実は使わないかも・・・これぞ贅沢。

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食器の新作もありました。

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この写真以外にもあった漆の箱。

日本のお弁当箱や菓子入れのようでした。

この独特の色のセンスが絶妙です。

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こちらは壁紙。

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一歩間違えば・・・のギリギリの線で洗練された色使いにもっていくところがエスメスの凄いところです。

 

エルメスは家具の数でいうと限られていて、ソファなどの大きな家具は今回ありませんでしたが、ウッとうならせるようなアイディの家具が印象的でした。

無くても生活には全く困らないといった存在自体が、暮らしの中に遊びと余裕がないとでてこない発想かな?

 

「ヴィトン」半歩先をいくデザインへの執着

一方「ルイ・ヴィトン」の会場になったのは「Palazzo Bocconi邸」というクラシカルなデザインの邸宅。

世界をリードする今一番注目のデザイナーを揃えた展示のテーマは「OBJETS NOMADES」。

旅行鞄から出発したルイ・ヴィトンらしいテーマといえばテーマです。

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この中に日本人が二人もいるのは、とっても嬉しい!

佐藤オオキさんと吉岡徳仁さん。もはやサローネの顔です。

 

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こんなノマド家具あったら、ブログもサクサク書けるに違いない!

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階段吹き抜けに吊り下げられたブランコ。

イースターエッグのようで可愛い!

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この通路が本当に綺麗でした。

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照明

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驚いたのは、こんな文化財みたいな邸宅の中に、砂やこんな大きなグリーンを持ち込んでいいの?

(オイ!そこか?!)

 

革なので軽く持ち運びしやすのも、ノマド向き。

ハンモックも革だけど、これは逆に重そう。

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憎いところに「LV」の刻印が・・・

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ブランコと部屋との対比が面白い!

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こちらが吉岡徳仁さんがデザインしたスツール。

折り紙からの発想かな?

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こちらがサトーオオキさん率いる「nend」デザインの携帯用ライト。

この筒はパンチングレザーを使っているので、光がもれて綺麗そう・・・

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こんな前衛的な家具はヴィトンならでは。

時代の先取り感覚が素晴らしい。

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外の庭にあった不思議な物体。

宇宙に行けそうな行けなさそうな・・・

中に入れるよ!

 

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この日、わたしは何代も続く老舗ブランドの謎を解いた気がしました。

 

「ブランドは攻めて守る!」

 

昔から人気のブランドだとつい守りの姿勢を取りがちですが、先を先をと、常に前を見続ける姿勢が、ここまで続いてきた理由の一つだと改めて認識しました。

 

あ~面白かった!