& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

「レアンドロ エルリッヒ展」大人も子どもも楽しめるサイコーに楽しい展覧会だ! (後編)

「レアンドロ エルリッヒ展」

会場を進むにつれ、ワクワクがどんどん加速していきます。

 

さて、壁のブラインドのついた窓をのぞくとそこはブエノスアイレス。

お隣のアパートが丸見えです。

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全部で10部屋以上のとなりのアパートでは、一人で仕事をする人、夫婦で楽しそうにしている人、トレーニングをしている人・・・

同じアパートの中で、当然ですが、十人十色の生活をしている。

実際自分が住んでるマンションでも外からのぞくと、こんな感じで全く違う生活を送っているんだろうけど、本人たちは全くわからない。

窓のブラインドからのぞくというシチュエーションがまた上手い!

わかる人にはわかると思うけど、「太陽にほえろ」の石原裕次郎になった気分でのぞいたわたしです。

 

これは、見てのとおりの「試着室」。

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 なかなか写真を上手く撮れなかったのが残念ですが、これは迷路になっています。

本当のミラーとミラーに見えて枠だけで通り抜けられる壁。

単純だけど、「アレアレ・・・・???」不思議の国に迷い込んだアリスのような気分で、脱出しました。

何が架空で何が本物か・・・考えると日々の生活ってこんなものかもしれませんね。

 

 

レアンドロさんのミラーマジックが続きます。

こちらは「ヘアーサロン」

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ここまでくると、ここも何かあるはずだけど、この作品は中に入っても一見、どこが不思議なのがわかりません。

 

しいて言えば、左右のミラーに真後ろのミラーが映り込んで、ミラーinミラーで無数の自分が見えます。

でもそれだけでは、普通でしょっ?

はじめ右側のミラーをのぞいてそう思ったわたしは、左側のミラーをのぞいてもその違いを一瞬わかりませんでした。

数秒経って、「アッ!!!!!」

ミラーに映っているはずの自分がいない!

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正面からミラーをみた写真。

通常、カメラを持った本人が映るはずだけど映っていないでしょう。

正確には、かなり奥には映っています。

でも、反対側のミラーには、幾重にも自分が映り込んでいるので、こちら側にミラーがないことに気づかないそのトリック。

なんてこった!

 

さてこの後、このポスターを飾るレアンドロさんの代表作が登場しますが、ここでもミラーが大事な役割を果たしています。

一件壁につかまってみえる、アクション映画のワンシーンのようなこの作品。

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そうおわかりの通り、床に描かれたアパートに寝転ぶと、壁の巨大ミラーにはまるで壁面にぶら下がっているようにみえるしかけです。

 

この写真をみるとわかるかな?

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こうやってネタバレしても、大丈夫。

実際ここにくると、みんな童心に帰って本当に楽しそうにポーズを決めて寝転がっています。

スタッフの方が写真を撮ってくださるので、一人で参加していても大丈夫。

スーツをきた紳士も楽しそうに、ジェームズ・ボンドになりきっていました。

 

レアンドロさんの作品は屋外に設置されるようなとても大きい規模のものが多く、この森美術館で展示できないものもたくさんあることも知りました。

 

これはフランスの街で展示された作品の写真。

建物の一部を切り取ったかのような作品ですが、これが街中にあったら一瞬びっくりするだろうなあ!

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そして、いよいよ出口というところに、こちらの写真が・・・

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お~~~~~~!

あの金沢21世紀美術館の「スイミングプール」です。

 


なんと、レアンドロさんは金沢21世紀美術館の一番人気の展示品であるこの「スイミングプール」の作者だったのです。

 

知らなかった~~~~!

 

これは凄い人だ!

体験し参加するアートにここまでワクワクさせられるってのは凄いことです。

しかも、現実社会の虚をついた奥の深い作品でドキッとさせられるところがまた凄い!

 

もっとボキャブラリーがほしい。

「ワクワク~」と「ドキッ!」しか使えない自分が情けないとシミジミ思います。

 

最後に内覧会の後にレセプションに参加して、レアンドロさんの話を聞くことができました。

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アルゼンチン出身のレアンドロさんは、ブエノスアイレスからご家族と一緒にこの個展のために地球の裏側にいらしたそうです。

南米の陽気なアーティストを想像していましたが、ちょっとシャイで穏やかな雰囲気の方で驚きました。

とっても誠実そうな方でした。

 

この「レアンドロ エルリッヒ展」は昨日11月18日から2018年4月1日まで開催されるそうです。

 

冬休みも春休みもあるので、是非お子さんたちにたくさん行ってほしいなあ!

アートはむずかしくないよ!楽しいよ!