さて、今回は「ルイ・ヴィトン」のインテリア&トラベルコレクション「OBJETS NOMADES」の紹介です。
ヴィトンは昨年と同じ「Palazzo Bocconi邸」で開催しました。
どれくらい去年と違うんだろう?
正直あまり期待せずに行ったところ、さすがのヴィトン。
当日、会場は長蛇の列となっているではないですか?
サローネが開催されて既に数日経っていたので、それぞれ展示のの評判はみんなの耳に入っているはず。
それがこの行列ということは、きっと面白いに違いないということで、頑張って30分ほど並んで入りました。
やっとたどり着いたエントランス。
おやっ?今年の入口はちょっと可愛らしいぞ。
ちなみに今年のテーマは「プチ ノマド」らしい・・・
昨年同様、世界中のデザイナーがデザインしていますが、今年は彼らの写真ではなく、その作品をモチーフにしたポスターが階段に展示してありました。
一番右が日本の「nendo」
「吉岡徳仁さん」のポスターがこちら・・・彼がデザインした椅子の座面が花のモチーフになっています。
この椅子です。
(写真は「ルイ・ヴィトンHPより)
さて、今年、階段に吹き抜けを飾ったのは、この照明たち。
スイスのデザイナー集団「アトリエ オイ」の作品です。
シンプルな革をねじった使い方ですが、面白い陰影をみせてくれます。
会場に入ると、天井に無数の革の花が舞っています。
日本の吊るし雛を彷彿させますが、クラシックでデコラティブな屋敷のインテリアの中で見ると、負けず劣らずの美の競い合いのようです。
中にはいると、自然光がふりそそいでいた昨年と打って変わって今年は、夜の世界。
薄暗い会場に作品たちが浮かび上がっていました。
続けていくつか紹介しましょう。
by マルセル・ワンダース
by パトリシア・ウルキオラ
by アトリエ オイ
Desgin by 吉岡徳仁
by カンパーナ兄弟
by アンドレ・フー
今年の作品とバージョンアップしたいくつかの去年までの作品がありましたが、新しい作品の中では、このアンドル・ルーのリボンダンス
ソファが何とも言えない曲線美でとても印象的でした。
これら作品の他に、このライトに照らされた廊下の奥で光のインスタレーションがありました。
この後、一階に戻り、入り口奥にあったこちらの展示を見学。
こちらはジョルジュ・カンディリスが70年代に考案した「ヘキサキューブ」の家。
大小のパネルを組み合わせて、自由に持ち運んで組み立てられる家だって!
中も意外に広くて、こんな家を70年代に作ったって、ちょっと驚き!
さて、ヴィトンをみての感想。
自然光を生かしたアウトドア感覚の昨年とは全く異なり、暗い場内でライティング効果を上手に使って見せた今年の展示。
デザインもさることながら、結果としてヴィトンの職人技であるレザーのカットワークの素晴らしさをより際立たせることができて、大成功だったと思います。
心に残ったのは「美しかった!」の一言です。
行ってよかった!
参考に去年にブログを紹介。
後半のヴィトンの箇所の写真を比べると、同じ会場での見せ方の違いがわかるはずです。