& BONO  インテリアデザイン、あれやこれや

インテリアデザインのこと、インテリアコーディネーターの仕事のこと、日常でのデザインの話、大好きなホテルの話などを綴ります

中銀カプセルタワービル 行ってきたよ!

「中銀カプセルタワー」

 建築を勉強した人にとっては必ず聞いたことのある、知る人ぞ知る世界初のカプセル型集合住宅で、1972年に黒川紀章さんの設計で建てられた建物です。

 

 

先日、知人の紹介でここを実際に使っている人を訪ねて、48年前の遺産を探検に行ってきました。

場所は新橋。汐留にも近く、銀座もすぐ近くと、とても便利な場所にあります。

 

まずは建物の外観をみてください。

四角い箱を組み合わせたような面白い外観ですが、この四角い箱をカプセルととらえて

カプセル型集合住宅といわれています。

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この建物は今更私が解説するまでもないくらい有名な建物ですが、少しだけ説明すると、写真でわかるように一つのキューブ(カプセル)が一部屋になっていて、理論的にはこのカプセル毎交換できることになっています。

 

でも実際にはカプセル毎の交換はできないらしく、今まだ建てられたままの状態で使われています。

 

エントランス

サインが「カフセルタワーヒル」という名になっている((´;ω;`)ウッ…

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エントランスホールにある郵便受け。

/と\の配列がデザインになっていて、印象的!

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さていよいよ部屋に入りますが、この建物の部屋はわずか10㎡(;゚Д゚)¥

部屋として必要最低限の設備があるとは聞いているが、一体どんなつくりになっているのか、興味津々で部屋に入っていきました。

 

こちらが今回お邪魔したお部屋。

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第一印象は昔テレビで見た宇宙基地みたい!!!

 

玄関扉を入って左手は冷蔵庫とポットを置くスペース。

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なんとここは建設当時から一般的にいうシンクのあるキッチンは無いそうです。

「食事は外で・・・」

「なんと大胆な!」と思ったけど、そもそも「都心のセカンドハウス」というコンセプトで作られたのでホテルと思えば納得です。

 

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部屋の右手にその当時最先端だったであろうAV機器を組みこんだ収納が作り付けでついています。

この部屋の凄いところは、これらの機器が全て建設当時のものであるところ!

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「SONY トリニトロン」に感動! 

しかもここの住人がなんと、このTVで地デジを見られるようにしていて、実際に使えること!

オープンリールデッキでテープを再生できる! 感動!感動!感動!

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この設備だけでも当時は高かったんだろうなあ!

 

個人的にはデスクに電卓まで組み込まれていることがツボでした。

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インテリア的にはこの丸窓が印象的!

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このブラインドは使えなくなっていたので、やはり住人が工夫に工夫を重ねて再現したそうです。

脱帽・・・

 

今は事務所として使っているので、お風呂は使っていないそうですが、ユニットバスはすべてのパーツに丸みがあって可愛い!

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部屋をみた後で話を伺ったところこの中銀カプセルタワーは建て替えの話が何度もでたそうですが、熱烈なファンがいて今に至っているそうです。

また、私が訪れた部屋は建設当時のまま残されている数少ない部屋ですが、他にはリフォームして住んでいる人も多いとのこと。

 

調べてみたら、こんな記事が・・・

https://www.nakagincapsuletower.com/monthlymujicapsule

こんな取り組みもあるんですね!

賃貸もでているので、この世界遺産的建物を一度は借りてみるのもありかな・・

 

でも、一歩部屋のでるとこんな感じ・・・

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外廊下から配管を見ると・・・

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 想像を超えている・・・

 

それでもこの建物を何とか保存したいということで、「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」も稼動しているそうです。

そしてこのプロジェクトの一つとして、定期的にカプセル見学会が行われているそう。

 

さて今回私は個人的な紹介で見学してきましたが、興味ある方は是非参加してください。

この昭和の残した建築の遺産を多くの人に見てほしいと思います。